進捗の邪魔にしかならないエンジニア
チームにいると困るというか進捗の邪魔にしかならないエンジニアのタイプ。
- 原理主義者
- 完璧主義者
- 頑固者
- 嫌い
原理主義者
例えばスクラム原理主義者が世の中に存在するとして、スクラムガイドどおりにやっていないと重箱の隅をつつくエンジニア。他には組織内のルール、標準どおりにやっていないと細々と指摘するケース。
無知で間違っているケースはもちろんあるので、その場合は好きなだけ指摘すればいい。
ただ経験者の場合もあるで、テーラリングであえて崩しているとか省略しているとか確認してからで良いのではないだろうか。
原理やプラクティスは成功事例(その逆もあるかもしれない)を集約してエッセンスとしたものであるから生きた現場でフィットするわけがない。
必ず現場合わせが必要になることをわかっていないし、運用可能な開発プロセスを設計できる能力を持っていない。
原理主義者がチームにいるとチームのメンバと揉める。
完璧主義者
ここでいう完璧主義者とは、自己満足するための、である。それは完了基準を自分にしているため、プロジェクトの完了基準、納期を重要視しない。
結果、当然ながら納期に間に合うことはない。
こうしたエンジニアは他のメンバにも自分の価値観を押し付ける。
もちろん、プロジェクトの基準を遵守し、品質を保持し、プロジェクトの納期にピタリと終わらせられるエンジニアは完璧である。
頑固者
プロフェッショナルの意味合いで、信念を念持として仕事をしているのとは違う。自分の成功体験でしか判断をできない。
自分の成功体験が全てで、それに基づいて行動するからたの話に聞く耳を持たない。
聞くフリをしてても、シャットダウンしている。
嫌い
このエンジニアも自分の好みの感情である嫌いで人を判断する。
割と周囲の評判を鵜呑みにしていることが多い。
嫌いだと思ったらとことん嫌う。
仕事なのだから成果だけフォーカスすればいいものを、それより感情が優先するのは成人が済んでいないエンジニアである。
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業務分析でどの手法を選択するか
どのくらいの頻度があるのかはわからないが、業務分析を行うことはある。
業務分析の業務の範囲を例えばバックオフィス全部ではなく、特定業務に絞れば頻度は増える。
業務分析といってもその分析で得たい結果の候補は、次の項目の全てかいずれかだろう。
- 先行業務
- 制約事項
- 前提条件
- 入力情報
- 処理サイクル
- リードタイム
- 処理単位
- 運用(処理)
- 例外処理
- 事後条件
- 出力情報
- 後続業務
業務を分析するということは前述で処理される業務に何かしら課題があり、それを解消する目的があってか、その業務を知る必要があってのことだろう。
こうした業務分析をどのようなツールで行うかもまた趣味が分かれる。
業務分析とツールで画像検索すると色々と出てくるが、表とフロー図の組み合わせだったり、抽象度の高い図ばかりでこれでは前述の項目を表現しきれない。
単純にspredsheetで表形式を使うか、DFDのような記述を使うか、スイムレーンチャートを使うか、vsmを使うか。
- spredsheetの場合、入力し易い項目もあり、一見使いやすそうだが表現しきれない項目もありそうだ。例えば先行業務や後続業務がそれぞれ複数あったときの表現をどうするかは悩ましい。単純に項目を複数持てばいいというわけではないし、複数行にすればいいというわけでもない。
- DFD(懐かしい)では3階層くらいに分けるとして、その粒度をどう分けるか。階層化するとデータが複数に分散するのでとてもハンドリングが悪い。
- 業務フローとしてスイムレーンチャートは馴染みがあり有力候補であるが、絵にするとフローチャート特有の冗長ぽさと線がクロスし始めると見辛さもある。あと、表示上の限界(ディスプレイや印刷)があるのは辛い。
- vsmだとアイコンや大まかな配置は決めておくとして好きに描けるので、描き方の手本があればいけるのかもしれない。ただ、手描きをするなら写真しか保存方法がない。再利用は画像として割り切れれば一番有用である。
個人的には業務チームも巻き込み易いvsm一択ではある。
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エンジニアの値付け
もう20年くらい前になるのではないだろうか。いや、そんなことはないか。その話を聞いたときにはすでに辞めていた人が言っていたということを人づてで聞いて、今になってもとても印象に残っている。
『エンジニアは自分を高く売れ』
この言葉を読むと色々と受け止め方があるのだろうなと思う。
- 自分で営業しろということか
- 高く売れる技術を持っていない
- 高く売るために何をしたらいいか
- 評価は自分でしないから
- 単価は営業が決める
- 高く売るための努力をしたくない
- 高く売れるならその方がいい
- 高く売るために何を持てばいいか
- 普通でいい
- :
少なくともエンジニアの技能は専門性のある特殊技能であるし、その技能を習得するまでに時間と労力を掛けているので合わせて回収しなければならない。
一方、価格は技術がコモディティ化することで単価は安くなる。
いくらエンジニアとしての技能を習得するまでに時間と金銭のコストをかけていたとしても技術を供給する側が潤沢に増えれば供給側で競争が始まり、案件を獲得するために価格競争が勝手に起こってしまう。
そう言った市場で高く売るためにコストをさらに掛けることは見合わない。
ところで、エンジニアは属する組織のビジネスモデルで2つのケースの値付けを理解しなければならない。
属する組織のビジネスモデルで誰がエンジニアの価格の最終決定権を持っているか、である。
- エンジニア→組織(事業会社)
- エンジニア→組織(SIer)→顧客
後者の場合、いくら組織内での評価が高いとしても外販で売れるエンジニアでないと一周してエンジニアの評価に繋がる。
ビジネスモデル的に外で高く売ってエンジニアへの報酬はそこそこにしないと組織としての収益を確報できないためだ。
両者とも共通して言えるのは、組織内での評価軸、多くはエンジニアの持っている技術によりビジネスに貢献できるかどうかで評価される。
言い換えればエンジニアは組織の評価制度を理解して、ビジネスに必要になる技術を他のエンジニアより先に習得し、ビジネスをデリバリできれば良いことになる。
もしくは、競争が少ないか、専門性の高い技術領域で対外的にも知名度を持っている(間接的に組織のビジネスに貢献している)ことでも良い。
などと書き並べるとどうしていいかわかりにくいので、端的に書けば、
他のエンジニアに負けないと自負できる技術
を持っていればいい。
技術は道具なので、技術は更新し、道具を手入れし、いつでも技能を発揮できるように素振りをしておかなければならないが。
仕事が終わらない
仕事は終わらせてナンボなので、仕事を終わらせられないエンジニアは(助け方は色々あるけど)助けたくなる。
それはそうとして仕事(タスク、アクティビティ、ワークパッケージ、チケットと呼び名はなんでも構わない)が終わらない理由は色々とある。
その理由も仕方がない、それはどうなの、わー巻き込まれたね、など様々である。
では、終わらない理由は。
- 最優先の仕事から手を付けない
- 偉い人から割り込みの仕事をもらう
- 割り込みされてリスケしない
- 締め切りを設定しないでズルズル先送りする
- 仕事に対してwillがない
- 段取りがわからない
- わからないことを聞けない
- 他のメンバに質問する自分が許せない
- 曖昧な仕様でどうしていいかわからない
- 完成イメージがわかない
- ふんわりした進め方で馴染めない
- 仕事で必要な技術スキルを持っていない
- 仕事の締め切りが非現実
- 手近で頭を使わない仕事をやって自分をごまかす
- 仕事をやってみないといつ終わるか自分でもわからない
- 自分でやる仕事を見積もりしたことがない
- 仕事でのアウトプットの作り方がわからない
- 気が乗らない
- プライベートに悩みがある
- チームから孤立している
- 自分からコミュニケーションしたくない
- 指示して欲しい
- 仕事を丸投げされた
仕事が終わらない理由はその仕事の場所と人間関係で同じケースはないが、仕事を終わらす(区切りをつける)こと自体は、全ての仕事に共通している。
だったら、つべこべ言ってもいいが『終わらせろ』である。
『終わらせる』ために、
- 自分は何ができるかを知る
- 自分は何ができないかを知る
- 終わらせる阻害要因は自分でコントロールする
- 終わる見込みが外的要因から伸びるなら『伸ばしていいのだな』と念を押す
どうであっても、いかなる理由があったとしても、終わらせる。
ただし、終わらせ方は色々だ。
ただ、正論ばかり言って結果を伴っていないエンジニアが居たとしたら、それは生暖かく眺めるだけだ。
もちろん、そのあとは。
エンジニアがポートフォリオを持つ価値
採用面談をしていて思うのは、業務経歴以外にポートフォリオを持っていると、採用候補者に対する認識がガラッと変わるケースがあるので、エンジニアはポートフォリオを持って欲しいと思う。
理由は、以前のエントリにも書いたが、業務経歴書だと『業務でこれをやった』系の書きっぷりが多く、何ができるエンジニアなのか、欲しいポジションにフィットするのか見極めることが難しい。
採用側はフィットしないエンジニアを採用してしまうことで、そのエンジニアにとっていいキャリアにならない時間をとってしまうことを無いようにしたいためだ。
エンジニアのポートフォリオの条件は、
- 個人的(業務外の意味)なアウトプットである
- インターネット上で閲覧できる
ものが望ましい。
思いつくのがgithubだがそれ以外でもいい。
- ブログ
- 書籍
- 講演資料
- 経験した技術をまとめたスライド
などでも採用する側としては構わない。
何に関心を持っているか。実現したいことがあり、それに継続して取り組んでいれば、自己実現性も高いだろうし、活動の継続性をみられれば目的に到達するための継続する力量も確かめられる。
どちらもその人を形作る基礎スキルなので業務経歴書では表現されにくい領域でもある。
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お得!ドラム型洗濯機に交換!楽しみー、『これは取り付けできません』からのドッタンバッタンの水漏れ、修理、修理
検索してみるとどうやら2006年に発売していたSHARP ES-TG60Fの調子が悪いとワイフから相談があった。1回か2回くらい修理を頼んだと思う。発売当初に買っていたとしたらかれこれ14年も使っていたのか。
日常に溶け込むとそれが当たり前で壊れることを想定しなくなる。
それで次世代(大げさ)の洗濯機を選定にどこに見にいくかを聞いてみたら『コストコ』と。感覚的にはコストコかヨドバシだったのでコストコに。
内心、ドラム式を使ってみたいとは思っていたが何分にもお値段が高い。上をみるとびっくりしてしまう(買えないわけではないがその分他に回したい)。ネットでアイリスオーヤマのドラム式の新型(新興家電アイリスオーヤマの奇策、乾燥なしのドラム式洗濯機に隠された狙い | 日経 xTECH(クロステック))が出ていたの思い出した。
現行の洗濯機にも乾燥機能がついていたがほとんど使ったことがないんじゃないだろうか。だから、うちの洗濯機に乾燥機能は不要なので、アイリスオーヤマのドラム式はニーズにフィットしているなと思っていた。
コストコには4種類くらいあってSHARPかどこかの元日系メーカは15万くらいで、別に置いてあったLGの洗濯機もいいお値段していた。LGのは洗濯機が2階建になっていて(意味わからない)あげ底みたいな下の部分でも小物を洗濯できるというもの。なんか発想が好きではある。
その中にアイリスオーヤマのFL71があって、超お手頃価格。コストコは型遅れだと耳にするが洗濯機でのイノベーションは起きていないから無問題である。
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確か期間限定で3000円くらい値引きもあって、6万台だった。
ワイフにいつもは高いモデルを勧める自分がいいじゃないのというと、機種が少なくて選べないから他も見たいとご所望される。
実は、最初にヨドバシに行ってアイリスオーヤマがあれば見て、その帰りにコストコで値段を見て買えばいいかと思っていたところにコストコが先になったので、ヨドバシもあるかもと想定していたらその通りになったので直ぐに行こうとご提案。
ヨドバシに行ったときのランチの顛末は過日のブログに書いてあるので読んでいただきたい。2度といくか、あの店はと思うくらい身銭を払って勉強させていただいた。
話を戻して、ヨドバシで色々と見るといいお値段であることを理解したらしい。あとは欲しい機能を確認して、元のコストコに戻ることに。
コストコの入り口にある家電売り場でスタッフに手配し、次のものもお願いする。
- 本体 65000円くらい
- リサイクル 家電リサイクル券 5830円
- 保険(5年に延長) 2000円
- 蛇口等取り付け 3000円くらい
- 配送はヤマトの引っ越しの方(宅配ではない)前日に搬入時間帯の連絡ある。
なんだかんだ本体+1万円くらい。でも7万円台くらいなので、現行型の縦型の普通のお値段価格帯の1/2だから良いお買い物である。
翌週末に配達を頼み、前日に時間の確認の電話があって、待機していると二人でお届け。
リサイクルすることを確認して、最初に現行の洗濯機を持ち出す。アイリスオーヤマの洗濯機の梱包から出すまでの間、お掃除しますかと言われて、ちょっとお掃除。
日頃ワイフが掃除をしているので拭き直す程度でおしまい。気になったのは、一部に水漏れっぽい形跡があったところだが、それはてっきり以前のかと気にしていなかったのが間違いの元だったとは…。
搬入を終えたら、ヤマトのお兄さんから、蛇口の形状が取り付けできないタイプなので『繋げられません』と。
取水をできないと排水も電気のコンセント、アースも一式のサービスなので、と。
なるほど、そうだよねー自分でもサービスを設計したらそうするし、わかりましたと。
お兄さんはコストコに連絡して、取り付け料の処理を確認してくれる。
ちょっと待って、その取り付けられませんっていう情報、受け取った取説にもないし、コピーもなくてどうすればいいかわからないじゃない!
気づいた自分、えらい。
運転席で運転席で待っているお兄さんに、さっき説明してくれた図の資料欲しいんだけど言って、電話が終わるまで待ってと。そうか、助手席のお兄さんがメインなのか。
伝票の裏なんだね。(コピー取ってもよかったんだけど)未記入の用紙くれるというのでありがたくいただく。
折り返しでコストから電話があると。それでお兄さんはお仕事おしまい。
クロネコは作業品質も対応も安定していますねー。
折り返しでコストコのお姉さんからすまなそうな声で電話があり、取り付け料は次回来店時に返金とのこと。気にしていたのは洗濯機の返品だったようだが、りさいくするで持って行っってもらったし、新しいの欲しいので、一旦は蛇口を付け直す方向で、と意思をご連絡。
ここからが未体験アドベンチャー
ホムセンに行って洗濯機用水栓取り付け金具を買う。
取り付けてみると接続のネジのところからから水が滲む(写真はメーカを変えたあと)。
説明書を読み、なんど付け直してやってもだめ。
夜も更けたので翌日、別のホムセンで違うメーカを買うことに決めて、ネットで調べる。
作業の仕方はyoutubeにカクダイのチャネルがあってここでお勉強。
ホムセンに行ったら調べていたカクダイ(カクダイ 洗濯機用 取替簡単ニップル 呼13 自在水栓 対応 給水ホースをワンタッチ接続 水漏れ防止ストッパー付き 金属製 772-004)があったのでそれと念のために他のパッキンセットを買って、仕切り直し。
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サクサクと取り付けてみると今度はハンドルから水漏れ…。
作業の仕方はyoutubeに動画があってここでお勉強。
素晴らしい。動画万歳。
こうした知らない作業を動画で確認できるの、素晴らしい。
またまたホムセンに行って、パッキンを買う。温水の方から漏れていたから、温水の温度で劣化したのだろう。
で、古いし、常温の方も変えることに。
あれ、もしかして水漏れの跡ってそういうことか!
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汚れをぬぐってしまったけれど、パッキンを覆っていた金具にも銅が錆びたような色がついてたので劣化してたようだ。
週末の述べ2日、実質1日を使うことになったが、新しいスキルを身につけられたのでまあいいか。
コストコのお姉さん、無事取り付け完了です!
異世界な事業会社でフリーランスが心理的安全性を失わないために
ここ数年のエンジニア界隈、特にSIerから事業会社へ流動性は少しずつ高まっていると感じられる。身の回りでは、ここ数ヶ月落ち着いた感じではあるがそれでも副業を始めたり技術顧問になったと報告されていると、一定のパイプラインが確立したのだろうと思う。
事業会社から事業会社へ、稀に事業会社からSIerへ。後者のケースは珍しい。多いのは、SIerから事業会社と事業会社to事業会社のどちらだろうか。
この他に独立されるケースもある。いわゆる個人事業主である。事業会社orSIerから個人事業主へ。事業会社から個人事業主になるのは割とわかる。事業会社で事業に携わっていて自分自身でやりたい事業ができて、でも事業会社のコアコンピタンスではないとか、いっそうのこと自分でやろうとか、であろうから経験を積んでいるのでポテンシャルもある(だろう)。
チャレンジングだと思うのは、SIerから個人事業主の方である。なぜなら、SESや多重請負で一兵卒で、個人的な活動として課外発表や露出をしていなければ名前が売れていない。ましてやSierに在籍中から仕事を引っ張れるような『個人』の名前で売れて(営業できて)いなければ、独立後に手持ちの案件がなく預金が溶けかねない。
フリーランス声掛けされる
なんだかんだいって、裏付けがあってSIerから個人事業主としてフリーランスになっているはずだ。だから短な交友関係には仕事をくれとちょっとした営業くらいはするだろう。案件を継続してくれる事業会社もあるだろう。事業会社からみれば、SESやSIer経由でなければ直取引になり、SIerの様々なコストをカットすることになるから相対的に買いは下げられる。もちろん、個人事業主はリスクの観点から契約しない事業会社もある。
昨今、エンジニアの需要は高いから知り合いの知り合いから数件は声がけがあるのではないか。事業会社によっては、正社員と並行で個人事業主を募集しているところも多々ある(そのくらいエンジニアの需要は高い)。
フリーランス、カルチャーショックを受ける
今までSESやSIerで仕事をしていると、エンジニアのリソースを売ることが事業となっているから稼働時間を全部顧客に売る。8時間*稼働日、8h*20日=160時間の稼働が見積もり前提となっていたら、そのSESやSIerはエンジニアの技術を育成するつもりは皆無である。
最低限の技術動向を追いかけたいエンジニアはキャリアを考えた方が良いが、それは別な話なので過去のエントリを検索されたい。
最低限、エンジニアが見積もり、契約を知らなければならないのはこういったことがあるからである。
SESやSIerの仕事ではなく、新規の事業会社の案件をすることに決めた場合、(もちろん事業会社によるから案件の引き合い時点でわかるものであるが)稼働時間全部売っているSESやSIerにいたエンジニアは、個人事業主として事業会社と契約すると歓迎される。それはそうだ、猫の手も借りたいのであるから。
一緒に事業を拡大するのに手伝って欲しい、一緒に開発しよう、などキラキラした異世界の扉が開く瞬間である。
金曜日にはTGIFと称して午後になればプシュッとするし、二十四節句や外来の催事としてお祭りをするし、全社ミーティングと称して繰り返しコミュニケーションを図る。
今まで契約で、スコープの範囲で、お金の切れ目が縁の切れ目で、SOWでの線引き、進捗のトレース、遅延時のキャッチアップ、デスマ。
そうした世界から足を踏み込んだ世界は異世界じゃないとしたら何だろうか。
フリーランスになったエンジニアはカルチャーギャップにバグるのは当然である。
心理的安全性を確保するなら
フリーランスであるから、対価的に優良案件であれば継続することが個人事業主としての事業の安定化である。
当然としてエンジニアとしての価値観があっている前提でではあるが、案件を選択できない場合は、対価を得るためにエンジニアとしての価値観を自ら一時的に誤魔化す場合もある。
カルチャーギャップ、デカルチャーとどう受け入れられるか。
対価を得るためにを行動指針にするのであれば、対価に見合う必要な対応をするだろう。
でも中にはツマラナイ自分の価値観を前面に押し出すフリーランスもいないことはない。心理的安全性や多様性に共感している発言をする一方、自分の価値観と合わない(そもそもカルチャーギャップで潜在的にストレスを感じているはずである)新しい仕事場で、歓迎されない振る舞いをし始める。
その案件がエンジニアとしての価値のある仕事なら、どう振る舞えばいいか。何もデカルチャーを飲み込む必要はない。仕事以外は最小限のおつきあいをすればいい。もともとフリーランスなのであるからお忙しくて当然である。次の案件も自分で見つけなければならないし、複数の案件を抱えて依存しないようにしておく方がビジネス的にも当然である。
つまり、自分の価値観を前に出してデカルチャーな異世界の住人から眉を顰められるより、異文化から一定の距離をとる方がそれこそ心理的安全性を確保できるのである。
誰も喧嘩したいわけではないのだから。