ウォーターフォール

ウォーターフォール開発宣言

アジャイルソフトウェア開発宣言というものがある。アジャイル界隈のエンジニアなら何度も読み返していて、暗唱もできるくらいだろう。 実際、この開発宣言は良いことを書いている。『プロセスやツールより 』の下りはソフトウェア開発プロジェクトでは、プ…

ウサギのウォーターフォール、カメのアジャイル

「ウチはね、ガーっと一気に作るから早いよ」 「それはすごいね。こっちはコツコツと作るかな」 「やっぱりさ、やること決めて、変えずに突き進むんだ。ピョンピョンとね」 「でもね、作るとき、これ必要かなって疑問に思うこともあるじゃない」 「関係ない…

エンジニアが無能なプロジェクトマネージャから身を守るためには

これまでエンジニアのスキルには、エンジニア自身を形成する基礎スキルと技術スキルの2つの軸があると述べてきた。過去ログを調べるのが面倒な人向けにおさらいすると、基礎スキルと技術スキルは次のとおりだ。 基礎スキル…問題提起、課題抽出、ゴール設定、…

ウォーターフォールをやめて失敗する組織

ウォーターフォールしかやってこなかった組織がagile開発を取り入れることを決めたら、組織は非連続な成長を選択したことを理解しないといけない。 カンバンを取り入れたとき、開発チームの閉塞感やプロジェクトの進捗のオーバーランにテコ入れするだけでは…

アジャイルネイティブな時代と

仕事場でも自分の子どもさんと同じくらいの若者が多くいる。数年の違いだからほとんど同じようなものだ。そんな中にオーバー50歳のおじさんエンジニアがそれっぽい格好をしているものだから、会釈をしてスルスルと目の前を過ぎていく。 執務室なのだし、どこ…

久しぶりに、プロジェクトマネジメントのことを書こうと思った

あるスライドを見ていて、久しぶりにプロジェクトマネジメントのことを書こうと思った。 エンジニアのイメージとして、従来型のシステム開発(要はウォーターフォール)は、 『顧客が忘れた頃に、 顧客がやりたかったことかどうかは別にして、 システムを提…

死なないためにチームのカルチャーを先に掲げる

エンジニアも人の子、一人ひとり別々の灰色の脳細胞を持っていて、特徴のある身体を持っているから、誰1人として同じことを考えたり、意思決定したり、行動することはない。 エンジニアに限って言えば、エンジニアになるまでの教育(専攻)も違うし、エンジ…

条件を変えても、以前のやり方でできると思い込んでしまう

家電を買い替えたりするときに、買い替えだから買い換える前と後では同じ結果を期待して使う。コモディティな製品だから共通的な昨日は多少の操作が違っても使っているうちに慣れて、気にならなくなる。日々使うものだし、使えなければ困るからある意味、積…

これをウォーターフォール型のシステム開発手法と呼んでいいのだろうか

自分のプロジェクトでは次のプロジェクトのポリシーを伝え、価値観を共有できるメンバと推進する。価値観を共有し定着するまで何度も、それこそ毎日伝える。価値観を伝えるだけではなく、エンジニアの作業プロセスに組み込み、その価値観に自然となじめる環…

米国ではアジャイル開発がウォーターフォールの4倍成功している

少し気になったのでウォーターフォールでのプロジェクトの成功、失敗の比率を検索したところ、米国のデータをまとめたエントリがあった。 引用した表を見るとTraditional(ウォーターフォールなど)の成功は49%しかない。後発のアジャイル開発にその成功の…

アジャイル界隈の片隅で

ガッツリアジャイル開発をしているわけではない。別のテーマで書いてきたように、もう何年も前にウォーターフォールもろくに回せないプロジェクトをリスクを許容できる範囲であることと解決したいプロジェクト推進上の課題を解決するためのカンバンを導入し…

人月の神話、ウォーターフォールとアジャイル開発とエンジニア

人月の神話 は、旧版で読んでいて気づきのあった書籍である。ある意味、エンジニアなら誰でも通る道の類の本であるから、書かれているブログエントリも多いのだろう。 サムネイルが印象的なエントリがあり、ざっと読んでみると、本を読み、記録を残しておく…

それ、scrumでやらないんですか

色々と話を聞く機会があると、システム開発でどのような手法を取っているかを尋ねることがある。エンタメの業種で何人かのエンジニアの方にシステム開発手法を聞いてみたら以外な答えが返ってきた。 会話をするまでは、エンタメの界隈ではアジャイル開発の手…

PMBOK=ウォーターフォールだなんてPMBOKのどこにも書いていない

私、素人なんですが私の知っていることとだいぶ違うので勉強不足かと自分を疑っている。 pm-notes.com ということで、少しPMBOKをお復習いしよう。自分の不勉強さを気づかせて復習することを促してくれるのは割とマジでありがたい。思い込みというバイアスが…

まだプロジェクトマネジメント=ウォーターフォールやアジャイル開発」とか間違ったこと言っているの

ネットで出回っているスライドに、 プロジェクトマネジメント=ウォーターフォール プロジェクトマネジメント=アジャイル開発 としたものや、PERT図やはたまたMindMapが手法だ、的な説明をしているサイトがあるがそれは間違いだ。 標題の「現場にあった」が…

ウォーターフォールとアジャイル開発の間に♡が足りない

初めて覚えたシステム開発手法がウォーターフォールだったので、覚えたシステム開発手法の順番は、ウォーターフォール→プロトタイプ手法→インクリメンタル開発…だったような気がする。暫くして、アジャイル開発のカンバンを使ってプロジェクトを運営した。 …

アジャイル開発をウォーターフォールの局面に採用する意味はない

これ意味がわからない。 tech.nikkeibp.co.jp 期間限定公開らしいので、 引用 アジャイル開発で成果出す、浮かび上がった3つの現実解 | 日経 xTECH(クロステック) 何がわからないかというと、一部のフェーズに、というくだり。 ウォーターフォールの一部に…

アジャイル開発だからじゃない。プロジェクトだから今、技術がないとリスクになる

「こんにちは」「お、珍しい。今、プロジェクトで別のプロジェクトルームじゃなかったけ」「そうですよ。地下鉄の側なので便利でいいですよ」「都会だしな。毎日通勤帰りに寄り道しているんじゃないの」「そーだったらいいんですけどね。もう、ほんと勘弁し…

形なしエンジニア

他人様の会社のエンジニアだし、他人様の会社だし、まあ、自分の会社のエンジニアのエントリだったりしても、「そうか。頑張ってね(ニッコリ」とその意気込みや前向きな意思はいいものだね、と思います。とは言え距離を置いて。 tech.plaid.co.jp 怖いとこ…

なぜ提案段階でシステム開発方法論の並行がリスクであると見抜けなかったのか

久しぶりに何かきましたね。期限付き公開なので適宜引用する形式で。 tech.nikkeibp.co.jp 最近は委託元から止めようと言い始めるケースが表沙汰になるケースが増えてますね。 文化シヤッターは、この提案は実質的に従来のプロジェクトの成果を破棄するもの…

潰しの効く技術

なんか昨日、今日書くテーマを書いたような気がしたけれど、それよりこの3連休何していたかと言うと2日はスライドを書いていましたね。スライド。そう、PowerPointですね。ページ数は30ページもないので大したことはないけれど、全くのゼロ、1枚もないとこ…

あなたが好きなアジャイル開発はウォーターフォールの中にある

よく知られていることだけれど、現代のソフトウェア開発の主流となったウォーターフォールの元と言われる論文が存在のですよ。 MANAGING THE DEVELOPMENT OF LARGE SOFTWARE SYSTEMS Dr. Winston W. Rovce 2つ目の図(Figure 2. Implementation steps to dev…

Aチームはアジャイルで成功、BチームはWFで失敗するとき、Bチームが成功する条件を述べよ

ご質問をいただいたような気がしましたので。 誰でもウォーターフォールを出来ると思ってたの。そんなのあるわけないじゃん… - 室長のひとりごち 勉強不足で恐縮ですが、アジャイルだから上手くいった、ウォーターフォールなら失敗していた、というプロジェ…

誰でもウォーターフォールを出来ると思ってたの。そんなのあるわけないじゃん…

アジャイル開発のスクラムの アジャイル宣言 に書かれたことを実践するのはとてもハードルが高いと思っているということは以前に書いたことがあります。周りの知り合いでCSMなどの認定を受けていて実践しているの何人かに実践することの難易度について尋ねて…

これ作るのにお幾らかかりましたか

えっと、なかなか記事の内容がアレな感じなので捨てておこうかと思ったけれど。 以下、引用は全て元記事からです。 itpro.nikkeibp.co.jp 気持ちはわかるような今ひとつ大丈夫かな、と思ってしまうのが狙いのところ。 時間を浪費しがちな開発業務をAIで効率…

プロジェクトマネジメントは誰のものか

最近立ち上がった勉強会での一コマ。 「若いうちからプロジェクトマネージャにアサインするケースがあるじゃないですか。でも、プロジェクトマネジメントの全体をわかっているわけではないので、日々の転がしで精一杯なんですよ。そう言う状況で経営にも報告…

作業の中心にエンジニアを置くための情報と技術のあり方

人は起きて欲しくないことが起きるまでは、たとえそれが起きた時にどうなるか類似の経験をしていても見向きもしないし、どちらかと言えば思い出したくもないような経験であればあるほど自分の視界からそれを遠ざけるものです。 システム開発でのそれはトラブ…

システム開発手法は変えていくものであることを中堅エンジニアは知っているのだろうか

新人で配属されたエンジニアは最初にアサイメントされたプロジェクトチームのやり方で、システム開発の方法を刷り込まれてしまうんですよ。これ自体は誰もが当たり前だと思ってしまうのだけれど、これ、ほんと怖いので。 何が怖いかというと、アジャイ開発の…

スーパーエンジニアやエバンジェリストはロクロで何を捏ねているのか

システム開発でデスマになった後に行われるプロジェクト報告会は実質、戦犯を探すために行われているようなものだ。その目的が果たれようとするとメンバ同士がそのプロジェクトで自分が被害を受けた些細な出来事を論い、言い合いになりそうになると大人なん…

ウォーターフォールも出来ないエンジニアがアジャイル開発をできるわけがない

「もう、聞いてください。アジャイルで開発しているのに、みんな受け身なんですよ」「顔見た途端に愚痴なんだ」「もう不憫な状況なんですから。このくらい聞いてください」「いいけれどさぁ。それで」「みんな受け身で、コードが書けるドキュメントがないと…