チームビルディング

春に新しいチームを作ったときの話

この春から、業務のオペレーションチームを立ち上げている。数ヶ月経過したところでの感想は、もっと前に手をつけておけばよかった、だ。 オペレーションチームを立ち上げることを漸く覚悟して、業務の言語化、つまり文書化に手をつけ、業務委託先をタッピン…

弱いチームでもいいんじゃないか

『強いチームを作りたいのに出来ていない』という嘆きを見て、そう言えば、強いチームを作る的なことを普段からあまり言わない気がする。というよりは、強いチームがわからない。 強いチームって何だろう。 理想のチームなら、その活動テーマごとにイメージ…

『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります 井出直行』

待合の時間が長そうだったので手元にあった積ん読からサコッシュに詰め込み所用に向かう。想定通りの時間に着いたところで券を忘れたことに気づき、受付に申し出ると予約票で問題ないと処理をしていただき、予約のメニューを順に済ませる間に、ページをめく…

年末年始こそ、薄い本でも厚い本でもいいから知識を更新しておきたい

平成最後の年末年始は曜日がよく、4日を休めば29日から6日までの9日間になる。金融のエンジニアだとシステム更改などで大晦日から3日までは仕事かもしれないが。 年末年始のシステム更改でデータセンタに詰めると不自由するのが食事である。当たり前なのだが…

PMにタスクのmust/wantと優先順を聞くチームにある問題

過日と言っても20日だから5日前にこんなツイートをした。togetterの引用はプロジェクトマネージャーだがツイッターの引用はプロダクトマネージャーになっている。 優先度と聞くから全部になるんだよ。『優先順位をつけて』とオーダーしないといけないんだよ…

調達 game storming

ゲームストーミング ―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム 作者: Dave Gray,Sunni Brown,James Macanufo,野村恭彦,武舎広幸,武舎るみ 出版社/メーカー: オライリージャパン 発売日: 2011/08/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 9人 …

同じ世代、同じ性別でチームを組んではいけない

ある年のチームはビジネスを立ち上げたばかりでそれこそ片手で数えればすぐに数え終わってしまうくらいの人数だったのです。ワタシともう数人。とても少人数なので何かあれば直ぐに会話して片付けたり、方向性を決められるからコミュニケーションコストはと…

課題2 問題を読み、あなたのチームの育成の考え方について答えなさい。

「あなたは個人的な過去の事情からアジャイル開発のスクラムについては封印し、新たな分野で貢献しようと決意して組織を変えた。ところが移った組織では組織の存続から以前は適用していたスクラムをシステム開発手法として復活させることになった。ただ、そ…

プログラムを"Hello world"から学ぶなら最初のアウトプットも小さく

TLで技術的な裏付けもないのに全部を作ってから動かそうとしている人がやっぱり動かなくて聞きにきたときにどう答えるか、という問いがあったんですね。そのTLの主は自分たちが当たり前のようにやっていることは様々な積み重ねの上にあるのでどこから話した…

マネージャが組織をマネジメントするために必須な5つ知識エリア

かれこれそこそこの期間にマネージャをさせていただく機会があったので、持っていない知識は本などで充足しつつやってきた中で概念的に必要だと思う5つの知識エリアがあります。 文章で書くと平易に書いていますけど、これ、やるのまじ時間かかりますよ。 統…

know your project!! (己のプロジェクトを知れ)

ものの例えで話を始めると、潜水艦が潜行しているときには計画した通りの航路で進みながら、様々な計器を使用して安全を確かめる必要があります。 #軍事専門家から見た時の表現的な誤りはご容赦 これ、何かに類似していますよね。そう、システム開発のプロ…

チームの自己組織化の道を今選ぶべきか

自己組織化。そうした話題がTLで出てくるのだから、流行りのキーワードと言えばそうなのかもしれない。 実はここのところ、メンバに対してある実験をしているのです。明示的にどんな実験かをメンバには伝えていません。あくまでも業務の一環として。まあ、そ…

エンジニアの認知、観察力から、解釈の特性をモニタリングしないと進捗でトラブるかもしれない

ワタシは視界に入ってくる、そのとき起きている事柄からしか、情報を得ることができません。これはワタシだけではなく、どの人も同じです。 視界に入ってくるということは、視界に入って起きる事柄には少なからず関心を抱いているか、無意識にその起きている…

頭の中を可視化できないプロマネはメンバを不幸にする

「いつまでお仕事をしているんですか、お昼ですよ。今日はお寿司屋さんに行きますよ」「あ、もうそんな時間なんだ。珍しく集中してたよ」「ほらほら」「わかったから、ちょっと待って」「それでどうして珍しく仕事をしてたんですか」「それおかしい。仕事は…

エンジニア自身がテーラリングに参加することがチームの状況を適切に把握するための近道

ウォーターフォール型のシステム開発手法は、極論を言えば労働集約型の特性を持っているプロジェクトに適用するのが適切です。一方、プロジェクトの要件が曖昧であったり、市場の反応を捉えながら要件を変えていく要件を持っているのであればアジャイル開発…

トラックナンバーとハネムーンナンバーと新しいナンバーに耐えられるチーム運営をするためにマネージャがしておくこと

ある週明けの朝一に、プロジェクトチームのプロジェクトマネージャ役のエンジニアが今にも泣きそうな声で電話をかけて来たんですよ。大のオトナが早朝から、それも泣きそうなくらいに声を震わせて、です。尋常じゃないことはすぐにわかります。 「すみません…

PMの後任に指名されても困らないようにチームのSPOFを潰せ

マネージャのみなさんと是非とも共通理解を得たいと思うのですがよろしいでしょうか。 計画した予算や期日どおりに推進できるエンジニアがいたら最大級の待遇をしてあげてください。 放置したままでプロジェクトが計画した予算や期日に終わることはありませ…

3つの感性でエンジニアのリズムを引き出す

別にデスマなプロジェクトではなくても、デスマなプロジェクトだと感じるプロジェクトにはいつまで続くのだろう的な終わらないタスクと永遠に積まれ続けるタスクが重なって無限タスクの闇に潜り込んだようなプロマネの仕切りで危機感を感じることが多いです…

KPTでふりかえったつもり病と処方箋

普段から取り入れている改善手法をやっているのに同じことがまた起きた、なんでだろうと相談を受けることがたまにあります。こちらからする話ではないので先方が話の流れで話していたらこれどうしたらいいんですか、と。 改善手法は取り入れて続けていても始…

受け身なエンジニアからリーダシップを引き出すチーム運営

マネジメントは言うのですよ、全員がリーダシップを発揮しよう、と。まあ、そうですねとしか思わないので否定するわけでもなく、ただ、当たり前すぎてスルーする方向で。 前にも書いたし、よく言われていることはリーダシップという人の数だけリーダシップの…

チームの成長曲線で第2ステップで下がるのは本当か

グーグル先生の画像検索で「チームの成長曲線」を検索するとこんな感じで検索結果が出てきます。 どうして「チームの成長曲線」なんて画像検索したのかというとたまたまTLに画像が流れてきたからというしょうもない理由なんですけどね。 検索しようと思ったT…

信頼を削らせないチーミング

これまでのチームビルディングに何かしらの形で関わった経験から言えば、チームとして召集されたメンバは最初ニュートラルなポジションで心持ちで集まります。 集められて顔を見る前から業腹になることはないのです。何かしら腹がたつことがあってそれを(原…

自分係数を失ったエンジニアはどこに心理的安全を求めれば良いのか

以前のエントリでは別の切り口で書いたプロジェクトのことを最近、気になっていることからの連想で思い出すようになったのです。気になっていることはどこにプロジェクトのslack、つまり余裕しろを持たせるのが最適なのだろうということです。 今の世の中の…

コミュニケーション的負債よりチームの増殖を

システムの処理能力の規模を拡大するときにはスケールアップやスケールアウトする、なんて言ったりますね。今はオートスケーリングでしょうか。 処理させたい能力のキャパシティを広げるだけのニーズが見込めるけれど、今は需要が小さいからスモールで始めて…

プロジェクトの脆弱性診断はどうしたら実現できそう

ふとこれみて2つのことを思うわけです。1つは、ブコメにも書いたけれど発想が面白い。もう1つは、テストでバグを仕込んで検出率で品質を確認する手法です。 リクルートテクノロジーズ シニアセキュリティエンジニアの西村宗晃氏(にしむねあ氏)いわく「Ruby…

成功しているチームを分析すると金の卵もチームも失う

すっかりアジャイルもvsウォーターフォールから組織論に遷移しているので成熟度が上がってきたなとか、バズワードから実践に裾野が広がってきた感がありますね。 まあ、別にウォーターフォールは必ずしも失敗するシステム開発手法というわけでもなくて、プロ…

マネージャに集められても自律的なチームにするために

はじめに システム開発ではプロジェクトチームとか、開発チームなどチームをよく使いますね。班はほとんど使わないですね。製造業だと使うようですけど。 元よりチームの意味はどんなのでしたっけと辞書を引きます。今度はグループときたもんだ。 チーム【te…

チーミングでは「こんなものだ」と思うことが心理的安全を作る

ベテランエンジニアと入社数年のエンジニアではあまりにも技術力の差があって勝負にならないというか、仕事を一緒にするのは大変なことなんですよ。反対に、同じくらいの年齢層のベテランのエンジニア同士だと専門とする技術は違っていても、(それぞれがや…

チームを自律させた次に目指す先は変動組織へ

エンジニアのチーム運営は、プロジェクトマネージャやマネージャのトップダウン的な指示からチームに権限をデレゲート、つまり、権限移譲することで裁量を増やしてチームが自立し、さらに自律へステップアップする方向に遷移するのが当面の目標だと思うので…

チームのゴールとエンジニアの働くモチベーションのギャップと対策

チームのゴール設定はマネージャ(が考えていればマネージャ)のミッションを実現するためにミッション最適化で方策を考え、チームのゴールとしてチームのメンバに 「この(マネージャが考えた)ゴールを目指そう!」 と年度始めにやるわけです。で、 「じゃ…