プロジェクトマネジメント

エンジニアの認知、観察力から、解釈の特性をモニタリングしないと進捗でトラブるかもしれない

ワタシは視界に入ってくる、そのとき起きている事柄からしか、情報を得ることができません。これはワタシだけではなく、どの人も同じです。 視界に入ってくるということは、視界に入って起きる事柄には少なからず関心を抱いているか、無意識にその起きている…

完璧を目指して終わらないのではなく、埋もれている作業をしているから終わらないだけ

facebookのザッカーバーグが言ったらしい、有名なフレーズです。 終わらせろ、と。 神よ、完了予定日までに終わらないエンジニアには罰をお与えください。 マジこれな。 それを言いたいのではなくて、エンジニアの仕事が終わらない理由は様々あるけれど、納…

PMBOK6版におけるアジャイルの記述頻度と何で読んだらいいか

PMBOKの6版はすでにPDFでPMI会員向けにリリースされています。ネタのように版が上がるたびにページがマシマシになるPMBOK。今回も期待を裏切らない増量っぷりに二郎系技術書としてエンジニアに対してマッスルを鍛えよ、という暗黙な要求が盛られているのでは…

例えばバリューストーリムマップで作業プロセスを見直す

(私)センパイって、週末って何しているんですか。(先)え、週末?週末なんてないよ。忙しいからなー。(私)悪いことしているんでしょう。(先)そうだよ、如何わしいことをしているんだよ。(私)イカガワシイとか、マジでやってそうで怖いです。ネット…

頭の中を可視化できないプロマネはメンバを不幸にする

「いつまでお仕事をしているんですか、お昼ですよ。今日はお寿司屋さんに行きますよ」「あ、もうそんな時間なんだ。珍しく集中してたよ」「ほらほら」「わかったから、ちょっと待って」「それでどうして珍しく仕事をしてたんですか」「それおかしい。仕事は…

センパイとコスト意識とランチと

「センパイ、お昼行きませんか」「もうそんな時間かー、今日はどこに行こうか」「今日は、コスト意識を持ってお財布に優しいお店を選びましょう」「何っているんだ。いつもはガッツリと食べているのに」「そんなことないですって。いつも、コスト意識を持っ…

エンジニアに人気のないマネージャ業ほど面白い仕事はない

「そう言えば、どうしてマネージャになったんですか。大変でしょう」「辞令が出たからねぇ」「それはそうですけど。辞令が出なければなれませんから。でも、断ることだってできたんじゃないですか。プロマネが好きだと言っていたじゃないですか」「どうして…

エンジニアでWIPを知らない人はまだ効率を知らない

「お、珍しい。今日はどうしたの」「あのですね、効率的にやるからと言って複数のワークパッケージを抱えるメンバがいるんですよ」「それで」「いつも終わらない」「終わらないだろうね。普通なら」「ですよね。でも、本人は複数のワークパッケージをやりた…

予定していた作業を確実に終わらせる予定のレシピ

プロジェクトマネージャやSEリーダ役の悩みの1つは予定完了日にワークパッケージが完了しないという進捗遅れでしょう。有期限性の特性を持つプロジェクトだからこそ、完了する日に完了しないとスケジュールが遅延してしまい、ドミノ倒しのようにプロジェク…

エンジニア自身がテーラリングに参加することがチームの状況を適切に把握するための近道

ウォーターフォール型のシステム開発手法は、極論を言えば労働集約型の特性を持っているプロジェクトに適用するのが適切です。一方、プロジェクトの要件が曖昧であったり、市場の反応を捉えながら要件を変えていく要件を持っているのであればアジャイル開発…

ひとかどのプロジェクトマネージャは風邪をひかない

「ひとかど」かどうかは他者が勝手に感じることなのだろうけれど、プロジェクトプロジェクトマネージャとしての役割がプロジェクト計画書で設定したQCD(品質、コスト、納期)であれば全戦全勝なので嘘にはなるまい。設定したQCDを実現することはそれほど難…

マネジメントはアジャイルを受けれられるか

PMBOKの第6版の目次を眺めて何気なく改めて思ったことはマネジメントという活動をコントロールする考え方の有無と捉え方の違いがあるな、ということです。 ぼんやりとした表現なので伝わりにくいと思いますが、書いている本人もまだ曖昧模糊としているのでこ…

ネコ種族のエンジニアは納期という時間とWBSで創る空間を意識した仕事ができない

プロジェクトをゲームで見立てたとき、ーあ、よくそういう例え話をするんですよ。エンジニアのキャリアもそうです。あれもドラクエのようなゲームだし。いや、人生そのものがゲームだし、ルールは先に教えてくれないところが難易度が高いというか、レベル上…

顧客とエンジニアの未熟なコミュニケーションでは忖度してはいけない

なんというか、いくら歳を取っても知らない言葉が次から次と出てくるというか、一部の方はよくご存知ですよね。一部の方だけしか知らないからメディアは物珍しくて取り上げているのでしょうけれど。 ええ、忖度の話です。辞書を引いてみると忖も度もどちらも…

エンジニアの生産性も稼働率もマネジメントの指標にはならないことをマネージャ自身が気づかないのはなぜか

プロジェクトマネージャはプロジェクトの目的を達成するためにプロジェクト遂行に必要なリソースを確保して、プロジェクトの目的の一つである納期に契約に記載されたアウトプットをプロジェクトに求められる要求品質を満たして納めるための活動にフォーカス…

エンジニアはどうしてやることがなくなると心配になるんだろう

「開発チームのやることがなくなってしまったらどうしよう」と心配していたらそれはしなくてもいい心配ですよ、とお話ししてもやはりエンジニアは何かをしていないと割り込みでタスクを突っ込まれてしまうから…とアサインされたタスクの期間を目一杯使うのは…

トラックナンバーとハネムーンナンバーと新しいナンバーに耐えられるチーム運営をするためにマネージャがしておくこと

ある週明けの朝一に、プロジェクトチームのプロジェクトマネージャ役のエンジニアが今にも泣きそうな声で電話をかけて来たんですよ。大のオトナが早朝から、それも泣きそうなくらいに声を震わせて、です。尋常じゃないことはすぐにわかります。 「すみません…

PMの後任に指名されても困らないようにチームのSPOFを潰せ

マネージャのみなさんと是非とも共通理解を得たいと思うのですがよろしいでしょうか。 計画した予算や期日どおりに推進できるエンジニアがいたら最大級の待遇をしてあげてください。 放置したままでプロジェクトが計画した予算や期日に終わることはありませ…

計測していなければ見積もれませんし、無理な工期短縮を断れません

この記事を電車の中で読んだとき、正直、こんなことをされてはプロジェクトマネージャやってられないなーと思いました。 employment.en-japan.com ブコメでどんな反応なのだろうかと思って見たら、過去に酷い経験をされたエンジニアが多いようで人気のあるブ…

進行を妨げるステークホルダーは同じ船に乗せてしまえ

ステークホルダーの多い会議体を1人のメンバに任せているのだけれど、だいぶ難儀をしているにも関わらず思うように進捗しないように見えたので声を掛けてみたんですね。 もちろん、報告を受けている範疇では把握していたし、ステークホルダーについては先の…

3つの感性でエンジニアのリズムを引き出す

別にデスマなプロジェクトではなくても、デスマなプロジェクトだと感じるプロジェクトにはいつまで続くのだろう的な終わらないタスクと永遠に積まれ続けるタスクが重なって無限タスクの闇に潜り込んだようなプロマネの仕切りで危機感を感じることが多いです…

相談内容の可視化は新しい知識にフィードバックされる

予定していた夜の部会の延期が決まった後にその部会メンバから予定が空いているままなら会わないかとDMでお誘いを受けたので仕事を片付けて行くことにしたのです。 DMの内容はその部会について話したいと書かれていたので、何かあるなと思いつつ、作っておい…

写経で学べるプログラミングといきなり前線配備のプロマネと

子どもがプログラミングの授業で苦労している風だったのでアーキテクトにどうしたらいいものかねぇと聞いてみたら 「本を買ってひたすらタイプですね(ニッコリ」 とご教授いただきつつ 「それ写経じゃん」と返したら「そうかもしれないですね」 と。 それを…

要件定義とか短い局面のスケジュールの切迫感に潰されない計画の立て方

初めてプロマネを担当したプロジェクトの要件定義に手をつけようとセッション資料を用意していたときにふとこれ間違えると拙いことになるな、と思ったのです。 #何も週末の朝からこんな出だしで始めなくてもいいのにねぇ。キーワードというか、神様が降りて…

見積もりは工数を可視化しているのに可視化されない工数が含まれている

システム開発の見積もりは難しいです。と始めると見積もり手法について書きたくなるけれど、見積もり手法については今日は棚の上に上げておきます。ええ、面倒なんです。 しかし、なぜ人は見積もりをするのかといえば、掛かるコストを予算の内輪で収めたいか…

SIプロジェクトの末端SEは夢を見るか

昨日、たまたまTLに流れてきたツイートに 「大規模SIプロジェクトの末端エンジニアはアーキテクトにでも鳴らなければシステム方式や仕様決めに関われないので目の前のWBSをこなすだけで何を作っているのかも理解できないのだから仕事が面白いわけがない(意…

チームの成長曲線で第2ステップで下がるのは本当か

グーグル先生の画像検索で「チームの成長曲線」を検索するとこんな感じで検索結果が出てきます。 どうして「チームの成長曲線」なんて画像検索したのかというとたまたまTLに画像が流れてきたからというしょうもない理由なんですけどね。 検索しようと思ったT…

信頼を削らせないチーミング

これまでのチームビルディングに何かしらの形で関わった経験から言えば、チームとして召集されたメンバは最初ニュートラルなポジションで心持ちで集まります。 集められて顔を見る前から業腹になることはないのです。何かしら腹がたつことがあってそれを(原…

ステップ数による不良検出は悪か

システム開発のアウトプットの品質を検証するためにプログラムソースコードのステップ数を母数として何件の不良を検出するかという品質を検証する手法があります。 まあ、とても評判が悪い手法です。 物理的なモノづくりでは生産した後に検査工程を設けて機…

マネージャは落ち葉拾いというリスクマネジメントしながら自分の仕事をしなければ失格です

初めて部下がいる管理職(わざわざ部下がいると書いたのは部下なしの管理職もいるから)になったとき、事務担当の方に何すればいいのって聞いてみたら 「決まっていません」 と返ってきて何してもいいんだと好意的に解釈したのはもうずっと前のことだなぁ。 …