マネージャ

VPoEとマネージャのどちらを置くべきか

昼間の気温が高くなったその日も帳が降りる時刻になれば、一枚羽織っておきたいくらいの涼しさになった。そそくさと引き戸を開けて会合に落ち合う。 しばらくしてから、斜向かい方がCTOとVPoEについて話を切り出した。ううん、CTOね、企業の技術責任者だった…

部下を無能ということに躊躇わないマネージャは無能である

情報収集と言うソーシャルを徘徊といってもはてブかtwitterかfacebook程度をチラチラと眺めているだけで、そんなことに時間を使うなら本の1冊でも読んだほうがいいのはわかっているけれど、ちょっと本を読むまでの気力がないというか。これも立派な言い訳な…

目標はこれで行けると納得できるまで摺り合わせしなければ、マネージャが期末に都合よく解釈することを忘れてはいけない

仕事をしていれば色々な仕事があり、仕事それぞれに目標があるのです。よろしいか、仕事それぞれに達成しなければならない目標があるのだよ。 目標管理はゲームだ 世の中には目標管理制度というものがある。個人的には、ゲーミングぽくなるので、希望の有無…

エンジニアとのコミュニケーションの取り方

仕事をする上で、コミュニケーションの最低ラインはリーダーと実務を担ってくれるメンバの間では、作業の期待する結果が得られるために行われればそれで十分です。 すごーくビジネスライクに聞こえますけれど、現実にはこれのためにコミュニケーションをして…

間抜けなマネージャは自分のやり方を押し付け事細かく聞きたがる

タイトルが長くなるので端折っているが、文字数を気にしないならこうタイトルをつけたい。 本当はこう付けたかったタイトル 「間抜けなマネージャはマネージャが考えたやり方を部下がその通りやっているか詳細にトレースし、できるマネージャは確認だけする…

エンジニアとリーダー論、若しくは基礎的なこと

ここ数日、エンジニア向けのフォロワー、リーダーあとマネージャーについてのエントリを見かけて、ついついブコメを残したらIDコールされたりして、 「(何かやってしまったか)」 と焦ってみたり、 「(それどうなか)」 と思ってみたのでちょっとおさらい…

潰しの効く技術よりやりたことがあると言う方がキャリアに効く

入ってはいけないIT企業ってどんなユーザ系IT企業かと思ったらどうやら違ったのはどうでもいいのだけれど、書かれていることの言葉としてはそれどうなの、と思ったところがあったので。 anond.hatelabo.jp で、それが 数十倍潰しが効くようなサーバサイドの…

2017年にやったプロマネのふりかえり

けものフレンズを見返していて第5話に出てくるビーバーが家を建てることが全く手についていないのとオグロプレーリードッグがあっという間に家(穴)をいくつも作っているを眺めていて、あれ、これ使える家をシステム=成果物と捉えるとウォーターフォールと…

判断を遅らすという行為の背景と対策

仕事で判断をしなければならないのはその判断をする時点から以降についての身の振り方を決めなければその仕事の目的を達成することが困難になってしまうためです。システム開発を例に挙げれば、方式を複数案ある中から選択するということを判断するのは以降…

業績評定に納得いかないエンジニアが不満を撒き散らす前に一読するといいかもしれないこと

業績評価は評価された本人と評価したマネージャの間の二者間で行われるもので基本的に闇の中で行われると言ってもそうそう間違いではないと思っています。いやいや、評定結果はマネージャの上長や人事まで知っているじゃないかと思うかもしれないけれど、評…

「技術から離れること」「自分より優秀なエンジニアが現場でキャリアを積むことを見ていること」に対するマネージャの心情

マネージャになってからだいぶ経つんですよ。ブログのエントリに書いているとおり、ときどき現場に戻されて、それを片付けてまた戻る、みたいなことをやっています。 マネージャなんてカタカナ職種で一見偉そうに思うエンジニアもいるようですが、曖昧な業務…

マネージャが組織をマネジメントするために必須な5つ知識エリア

かれこれそこそこの期間にマネージャをさせていただく機会があったので、持っていない知識は本などで充足しつつやってきた中で概念的に必要だと思う5つの知識エリアがあります。 文章で書くと平易に書いていますけど、これ、やるのまじ時間かかりますよ。 統…

忙しいエンジニアは筋の悪いサラ金に手を出して雪だるま式に時間をすり減らしているだけ

40代、50代のエンジニアが部下のマネージャに悩みがあるとするなら、それは40−50代のエンジニアが今持っているスキルだけで今の仕事をやろうとしていることではないかなぁ、と思うのです。 「別にいいのでは、今持っているスキルで仕事ができることは、その…

Aチームはアジャイルで成功、BチームはWFで失敗するとき、Bチームが成功する条件を述べよ

ご質問をいただいたような気がしましたので。 誰でもウォーターフォールを出来ると思ってたの。そんなのあるわけないじゃん… - 室長のひとりごち 勉強不足で恐縮ですが、アジャイルだから上手くいった、ウォーターフォールなら失敗していた、というプロジェ…

品質管理ってなんだ

「品質管理ってなんなんでしょうね…」「どうしたの、元気ないねいつも以上に」「あのですね、テストするじゃないですか」「するね」「バグが出るじゃないですか」「出る人は出すね。すごいエンジニアには難しい仕様が割り当てられるからどんなにすごいエンジ…

将来の技術的負債を作らないチーム作り

マネージャやプロジェクトマネージャがプロジェクトメンバを調達し、アサイメントする際に犯してしまう間違い…それは頭数を揃えてしまうことです。 プロジェクトマネジメントとしてプロジェクトの目的を達成するためには、プロジェクトの目的達成でのアウト…

後任のリーダをどう育てるか

プロジェクトマネージャもマネージャも、そしてSEリーダでさえ、常時、後任を育てなければならない。後任になる候補がいないならその仕事から抜けることを考えるか、ビジネスを育てて後任候補をアサインしてもらえるところから始める必要があるの。 なぜ後任…

エンジニアの評価はマネージャに見えていた残像でされている

エンジニアの業績評価は難しいのです。何せ、誰一人として同じ仕事をしていないところで、1年分の労働に対する貢献度を評価しなければならないのですから。 評価方法と言えるかどうかも怪しいですが、それぞれの組織においてエンジニアの業績方法は通常、人…

OKRと目標管理に実装されていなければならないこと

組織によってはあとひと月ちょっとで年度末を迎えるところもあるだろうし、多くは来年3月が年度末のところが多いのでしょう。だいぶ、web系の会社も増えたり、再編があったりすると決算月がいわゆる年度末の3月ではない組織が増えているような気がしますが。…

スーパーエンジニアやエバンジェリストはロクロで何を捏ねているのか

システム開発でデスマになった後に行われるプロジェクト報告会は実質、戦犯を探すために行われているようなものだ。その目的が果たれようとするとメンバ同士がそのプロジェクトで自分が被害を受けた些細な出来事を論い、言い合いになりそうになると大人なん…

チームの自己組織化の道を今選ぶべきか

自己組織化。そうした話題がTLで出てくるのだから、流行りのキーワードと言えばそうなのかもしれない。 実はここのところ、メンバに対してある実験をしているのです。明示的にどんな実験かをメンバには伝えていません。あくまでも業務の一環として。まあ、そ…

「解決策を持ってこい」と言われる前にエンジニアが考えておくこと

大の大人に向かって上司は「報連相をしろ」と言う。ではと報連相をし始めると解決策を持ってこいという。だったら、解決策を持ってこいと最初から言えばいいのにと思っても当然です。 では、報連相をしろと言いながらどうしてマネージャは解決策を持ってこい…

失格なプロマネはヤリ○ンなナンパ師になれない

このツイッターのまとめをどうして引用しているかがわからないとプロジェクトマネージャに優しくされるだけされて、でも、目一杯働かされた後にリリースされてお終い、なんてなりかねませんよ。 togetter.com ポイントはここです。 ヤリチンの一番の特徴は「…

センパイとコスト意識とランチと

「センパイ、お昼行きませんか」「もうそんな時間かー、今日はどこに行こうか」「今日は、コスト意識を持ってお財布に優しいお店を選びましょう」「何っているんだ。いつもはガッツリと食べているのに」「そんなことないですって。いつも、コスト意識を持っ…

エンジニアに人気のないマネージャ業ほど面白い仕事はない

「そう言えば、どうしてマネージャになったんですか。大変でしょう」「辞令が出たからねぇ」「それはそうですけど。辞令が出なければなれませんから。でも、断ることだってできたんじゃないですか。プロマネが好きだと言っていたじゃないですか」「どうして…

小さなチームで大きな成果を得ることや大きな組織にスケールしながら変化し続けることはアジャイルだけではない

2012年以降、アジャイル開発がある一定のビジネスを牽引するようになったと思っているのだけれど、アジャイル開発での小さなチームで大きな成果を得ることや、大きな組織で変化し続けることはアジャイルだけの専売特許なのかしら。 従来の、傍流のシステム開…

「助けたいが何を手伝おうか」と言ってエンジニアの仕事の脆弱性を診断する

どうももう1つのチームの進捗が今一っぽい。ランチタイムには、リーダ役が愚痴を垂れ流すし、セカンド役は一緒になって現状の酷さを盛るように話すのですが。 愚痴を言いたければ好きなだけ話したらいいじゃないと基本的にはスルーしているけれど、他にタイ…

KPIに稼働率を入れるとリソースとしてのエンジニアは幸せになれない

これは過去の経験談です。そのときにも思想的にはわかっていたことだけれど、組織上のKPIがあると新規事業の創出は基本的に無理だよね、ということをこれから書きます。 次世代を育てるために専任化する マネージャになったとき、それまでメンバをパートタイ…

マネジメントはアジャイルを受けれられるか

PMBOKの第6版の目次を眺めて何気なく改めて思ったことはマネジメントという活動をコントロールする考え方の有無と捉え方の違いがあるな、ということです。 ぼんやりとした表現なので伝わりにくいと思いますが、書いている本人もまだ曖昧模糊としているのでこ…

エンジニアが無能な管理職を回避する方法

日本では部下を持つ役職に付くと管理職と呼ばれるようになります。組織にもよりますが、係長で部下を持つところもあれば課長になって部下を持つところもあるようです。組織というお家の家風で組織構造の違いがあるのでしょう。 その管理職の方の名刺の裏面を…