時間が早く過ぎていくように感じるのはなせか

歳を取ると1年なんてあっという間に過ぎるとよく言われるが、30代?いや40代になると本当にあっという間に過ぎていく。
殆ど慣用句のようなもので。

時間が早く過ぎていくように感じる原因はなんだろうかと。
人それぞれ、いろいろな要因はあるのだろうけれど、多分これが正解かと思う。

歳を経るにつれて、その人、つまり自分が生きていくために関係を持つ人が増えていく。
その関係によって付き合いの濃淡があるだろうけれど、自分を中心に置いたときに四方八方に木の枝や根のように広がる線が増えていく。

仕事なら、40代にもなればそこそこの責任を持たされて日々役割をこなしているだろう。
役割が上に行けば行くほど仕事の範囲は広がり、その一つひとつの仕事ごとに関係する人との接点が出てくる。
1日8時間働いているとして、多くの仕事を抱えていればいるほど、関係する人たちからのコンタクトが増えていく。
もちろん、自分でこなす仕事もあるが、その仕事に当てられる時間も砂漠に吸い込まれるように消えてしまう。
気がつくと、日中の時間がなくなっているのだ。
そして一息つきながら、“今日は何やったんだっけ?”と。


家に帰れば、家庭を持っていて子供がいれば、子供の日々の身体的な成長を目のあたりにすることになる。
自分ではない、一人の、それも成長の早い人を毎日ではなくても、例えば幼稚園や学校のイベントを繰り返すことで時間が経っていることを実感する。
もう直ぐ4月の入園入学のシーズンだが、今時分なら“1年前入園/入学したばっかりなのにもう1年たってしまったね”と会話していることだろう。


つまり、自分で自由になる時間が極端に関係する人たちに占有されているのだ。
それも、自分ではなく、占有する人たちの時間軸で。


それも、ある歳までだ。
子供が独り立ちする、仕事から離れる、ひとり、ふたりと鬼籍に入る。
そして自分の時間が戻ってくる。
あと20年、いや10年たったとき、自分はどういう関係が残っているのだろうか。
#いや、そんなに長生きしたくはないのだが。




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