プレゼンは声出しリハーサルした先に成功がある

オジサンだって褒められるとうれしい
ファシリテーション、好きですねぇ。いつの間に抵抗感がなくなったのだろう。
会議の場でも、ワークショップのファシリテーションでも、進んでやるようになった。

ときどき、誰とはなくファシリテーションを褒めていただくこともあって、そんな声を聞けると正直、オジサンだってうれしい。

今は、“何かやる→褒められることがある→またやる”の循環に入っている。人前で話すことになんら抵抗がなくなったので、普段の雑談でも、まぁ自分もネタにして馬鹿話も楽しくできるようになった。


提案で何度か冷や汗をかいた
でも、何もしないで自然とファシリテーションができるようになったわけではないのです。それは、それなりの回数のヘマをやらかして、自分の亡骸を死屍累々と積み重ね、という次第で。

コレはひどかったな、という思い出?は、


“提案のプレゼンで顧客の偉い人に寝られた”


というのがありましてね。
確かに昼一の眠たくなる時間帯で、そこしかアポ取れなかったし、遠距離でしたから。
でも、ツライですね。

他にもいろいろやからしましたが、もう思い出すだけでアレな訳です。


練習もしないで、なぜできると思うのか
あるキッカケまで、資料を作り込むことに重点を置きすぎて、資料が出来あがると作った本人だから内容は“わかった”つもりになるので、

「あぁ、これで大丈夫。」


と根拠もなく準備終了をしてしまう。


「プレゼンの練習?3回くらいやったよ。脳内で。」

こんな感じ。一体何様だったんでしょうかね。ワタシ。

で当日のプレゼンで“アレ?”となるわけです。
なんで“脳内リハーサル”で自分が自分にOKを出したのか。


頭の隅では知っていたのですよ。以前仕事をした人が遠方のフォーラムか何かで講演者と同室になったとき、その講演者は深夜までプレゼンの練習をしていたんだって、と。多分、その講演者の方は登壇経験も沢山あるのでしょう。それでも、夜寝静まった時間まで“一人リハ”をやっていたと。


上手な人ほど、一人で“声出しリハーサル”をしている事実。


ワタシはやっと気付いていたことを認めた。

仕事場で声を出して練習するなんて恥ずかしいと思っていた。恥ずかしいのは練習ではなくて、“本番のプレゼンで失敗することの方”だと。

声を出して練習することは、場の確保も必要で、いつも埋まっている会議室をぶんどってでもやらないと、ということが面倒だと“言い訳”を“リハ”をやらない理由に積み重ねていたことを。


「上手い人がやっているのに、下手なワタシがやらないでどうする?」


失敗したくないプレゼンで
どうしても取りたい案件や失敗できないプレゼンがあって、どうしたか。


一人で声出しリハをやることに決めた。
そして、3回やろうと決めた。


会議室を予約して。
プロジェクターを用意して。
持ち時間の中に収まるのかどうか。
収まらないなら、スライドの何処を話すのか、すっ飛ばすのはどのページか。
言葉が詰まりやすいところはどこか。
どこを強調するか。
ページ毎に質問があるならどこか。


1回目のリハは話にならない。自分でダメだし。
2回目は少しマシ。
3回目は、どうやら形になった。
あともう1回。
さらにもう1回。

会議室が取れないならサーバルームででも。
リハーサル、1回やるとちょっと、ハードルが下がる。
2回目をやると気にならなくなる。

あら、不思議。何でもっと前からやらなかったのだろう。