フリーズするエンジニアと共有すること


フリーズするエンジニア
フリーズするエンジニアとは、何か問題があったとき、自分で考え、次のアクションに繋げられない人を指します。ITのシステム開発では、様々な技術を組み合わせて作り上げるので、トラブルが発生してしまったら、それこそ想像以上のトラブルが起きないなんて誰も言えないです。

実際には、それほど難しいトラブルは起こらず、所謂、リスクマネジメントの範囲の中でエクスボージャから判断した範疇でコントロールされるものです。

現場で起きるトラブルは、リスクマネジメントに引っかからないようなことが日常茶飯事でまるでタスクのように起きるもので、そんなものは当事者が仕事として対処するのが筋ってレベルです。


解決の目処を立てたいのに
とは言っても、その当事者のエンジニアによっては、まるで固まって“フリーズ”しているように端から見ることに出くわすこともあります。

チームメンバをそれこそ何十人と見てきて感じることは、そのフリーズする“何か”が起きているときに会話を試みても、会話が成立しない、そんなエンジニアが皆無でないということです。一見、問いかければ「はい。」、「わかりました。」と答えは返ってきますが、上部の空のようなものです。何かに頭の中を占領されていてカタチばかりの応答をしているような状態に。

まぁ、こちらがガミガミ怒っているなら「早く終わらないかなー」なんて思っていたって不思議はないですけど、べらんめい風な物言いをするときもあるけれど、こちらとしては“そのトラブルの解決の見通し”が分かればいいだけなので本心怒ったことないです。
#ホント。

こちらとしては、そのトラブルが解消する目処を立てたい。しかし、当事者のエンジニアは何を思っているのか固まっている。なんでかなーって。


イケてない自分は
そう言えば若い頃、イケていないエンジニアのときの自分を思い出してしまって、そこからちょっと連想してみたり。
それは、トラブルが起きたときは当事者だったはずなのに、それをエスカレーションして共有した途端、リーダが仕切ってくれるから何も考えなくてもいい環境に置かれてしまうことに甘んじていたよなぁ、と。

それをブレークスルーしたのは、

“思考を止めてしまってはダメだ。自分で考えて、今、この場で自分の言葉で言わなくちゃ。”


シンジくんみたいだ。
#時事ネタ。

っていうことを思って、行動するようにしてから。最初は随分戸惑ったね、ワタシ。それに取り組んでから。自分で考えて、自分の言葉で話すために何をしなければならないかってことを随分遠回りしながら頑張っていたら、そのうち気にならなくなった。乗り越えた頃合だったのかな。
それを思い出して、あぁ、フリーズするエンジニアは同じなんだろうなぁ、って。
#まぁ、それに慣れるといつでも余計に話すようなキャラ立ちになっちゃうんだけれど。

そう思ってから、フリーズするエンジニアには、

  • 一緒にトラブルを解決しよう(できるように誘導するから)
  • 状況をホワイトボード(紙でも可)に書いて教えて
  • どうしようと思っていた(意思を聴く)
  • 何か手助けして欲しいことがやろうとしていた中にある?


そんな風に聴くようにした。情報を一番詳しく握っているのは当事者のエンジニアで、遣り切るのも当事者のエンジニアなのだから、当の本人が恰も解決したように促すことがタイセツなのです。