若いエンジニアは“デスマ”を買ってでもせよ


ありましたねぇ、デスマ。経験しましたねぇ、デスマ。あれがデスマと呼ぶなら。


デスマを知らない子供達
中堅や若いエンジニアとキャリアプランや今後の育成面を面談しているとき、そう言えば、「この子たちはデスマ経験していないからかなぁ」と思ったんですね。

会話しながら思ったんですが、今の自分の技量や限界を知っているのかなぁって。キャリアプランに夢を持っているからか、無謀なだけなのか、それともただ知らないからだけなのか、今自分がデスマに投げ込まれたらどこまで頑張れるのか、客観的に把握できているかなぁ、って。

デスマがいいと言っているわけではないです。知らない方が良いに決まっている。担当エンジニアのままならね。

でもね、メンバの中から次世代を作らねばならないし、いい仕事も大変な仕事もさせないといけないと思う面もあったりするんですよ。担当エンジニアだって、素養とタレント性と本人の意思があれば、どんどん上に引っ張ります。ビジネスと育成とのミッションを持っているのだから。

でも、なんですね。


経験しないとわからないこともある
でも、なんですね。自分の限界って早々わからないじゃないですか。
お酒の量もコアダンプして見なければどこまで飲めるかっていう、閾値が自分の体感として掴めない。そして翌朝風邪をひいたり、頭痛が酷かったり、吐き気がしたり、まぁ、二日酔いですがね。

実際体験しないとわからない。

で、「二度とここまで飲まない!」と誓うわけです。
#比較的簡単に破るものですけど。


自分の閾値を知るには
その閾値を知っているかね?と言うことなんですね。
で、デスマは基礎スキルや技術スキルで自分からは起こさないことも出るわけです。デスマを起こさないように注力しようとするので。

先に、「この子たちはデスマ経験していないからかなぁ」と書いたのは、少なくともデスマが起きないようにその役割のときは、自分の時間をその兆候を予見するために最大限パワーシフトしますから。

だから、結果的にデスマを経験しないコドモが育つんだね。傍で門前の小僧をしているコドモエンジニアがいれば何やってるからデスマが起きないんだと学ぶかもしれません。でも、そういったように自ら学ぶコドモエンジニアは、たとえ自分からデスマに足を突っ込んでも大丈夫なんだと思う。


デスマを経験して欲しい理由
拙いのは学ばない、気づかないエンジニアたち。このコドモエンジニア達は身に覚えさせた方が良いんじゃないか、と思う。親心として。だって、いついなくなる(=異動しちゃう)かわからないじゃないですか。親(=マネージャ)が変わればマネージャの関心は変わるものですからね。

デスマに成ろうが自分たちで頑張れっていうマネージャだって多いですよ。流されるままのマネージャだって多い。
そもそも、デスマを起こすようなリスクに鈍感なマネージャが多い。何もしないというリスク(=不作為)を犯してまでデスマを選ぶことなんてワタシは嫌ですね。リカバリ大変なので。

進捗管理ネタで書きましたけれど、1週間遅れてたら完全復旧まで3週間かかりますよ。プロジェクトマネージャの立場なら、一つのプロジェクトの中だけの話ですね。でもビジネス負っているとね、きついっス。

担当エンジニアのときにワタシが身を持って経験しているから嫌なんだよ、デスマ。

でもコドモエンジニアには経験させたいって矛盾していますよね。ワタシはしないようにリスクを識別し続ける。でも、自分の限界は知ってほしい。デスマにならないででも自分の限界を知る方法はないものかなぁ。