エンジニアは抱卵の中で安全に失敗することを試みることが何より大切なのである

エンジニアから育ち、経験を積みながらキャリアを歩めば、幾度となく、自分の目指す技術領域を選択していかなければなりません。そうであるからこそ、エンジニアは日頃から学び、実践とフィードバックを得るのです。確かに、仕事の中だけで得られる技術でもやっていくことは可能でしょうがそれもあるところまでです。あなたの前に居る憧れのエキスパートは、OJTだけでその技量を獲得してきたわけではないからです。


自分の才能を抱卵する
最初のうちは、自分がどの技術領域に関心があるなんて分からないものです。その上、自分が好きになる技術とできる技術のギャップを知る嵌めになることもあります。仕事を覚えて、一人で出来るようになるからこそ、自分がどの領域に関心を持てるか知ることが出来るのであって、初めから「コレやりたい!」と思っているエンジニアはそれほど多くは無いのではないでしょう。


自分が関心を持てるようになる技術かそれとも偶然にもできることがわかった技術としても、それに気づくまでその可能性という卵を温めることが大切です。その温める時期には、可能性を待つ楽しさと自分の希望をあきらめることの辛さを経ることになるでしょう。それでも、なお、自分の技術の才能を温め、抱くことが必要です。


そしてその抱卵する時間はそれほど長くないのも事実です。長すぎた抱卵を目の前にしたとき、才能の無さを自覚するには辛すぎます。


抱卵の中で失敗することの大切さ
抱卵している最中は、自分の中でどの技術領域を目指すのか、それを試すことが出来るのです。それは、自分の殻の中での試みであるからこそ、安全に失敗することが出来る。いつかは期待する結果を得たいと思うものですが、でも、それは自分がどれだけ好きであっても得意でない技術領域なのかもしれません。


好きかもしれない技術領域や不思議と結果の出る技術領域と折り合っていけるのか、その見極めのために抱卵している間に行けそうか行けそうも無いのかを見極めることをしましょう。それが抱卵の中で安全に失敗するための試みであって、その試みをするための一歩がとても大切なことなのです。





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