昨日の自分と比較して何が出来るようになったのか、その出来たという事実だけが自分を証明し強くする


ワタシはどちらかというとゼネラリストだと思うんですが、それでもプロジェクトマネージメントのプロフェッショナルだとも思っています。軸になる強みを持って、そこを中心に走り回れるフィールドを広げているようなイメージです。
言い換えれば、技術は残念ですがその仕組みには関心があって、仕組みを理解して顧客の要望を実現してあげたいと思う面倒くさいヤツなんですね。


仕事人をよくゼネラリストとスペシャリストと二分してどっちが必要なんだとか忘れたころにメディアが取り上げたりしますが、人がゼネラリストに成ろうともスペシャリストに成ろうとも、最初は一担当として担当する領域を学ぶことから仕事ははじまるんです。


でもスタートラインからして違う
月曜から新社会人らしき若人をエレベータの中で見かけるようになって、この子たち(と言えるような歳になってしまった!)もこれから40年超エンジニアとしてやっていくのだろうけれど、小さな期待と大きな不安の中で試行錯誤を繰り返しながら社会人人生を生きていくのだろうなぁと感じられずにはいられません。
#オジサンなのでそんなことを感傷的に思う季節なのです。


そんな新社会人も同期ならみんな同じスタートラインに立ってスタートできるかと思っているとしたら、そうは違うと思うんだ。同じ同期でも出身の専攻からして違うんだから、SIerならコンピュータサイエンスをやってきた同期の方がスタートラインの時点では、分が少しだけある。それは事実。専攻で学んできた知識の量から言っても較差を持ってスタートするんだね。その他にもそれまで経験してきた人生の経験値も違うんだ。


そう分別すると、同じなのは同じ組織に同じ期に入った、ということだけでしかないいんだ。それは、同じ同期だとしても自分とほかの同期とは同じじゃない、違うんだことを理解しよう。でも、この違いを理解して、その上で自分の行動をコントロールするということが意外と難しいだけど。


自分が比べるのは昨日の自分。明日の自分。
さて、自分と他の同期が違うことを前提として同じ仕事をしたとしても、学びや経験値の背景とスタートラインとが違うから、あの人に出来ることが自分に出来ないということがままあるかもしれない。ジリジリしちゃうよね。そう言った状況になっちゃうと。でも、その逆もあって自分にはスラスラと出来ることが他の同期に出来ないこともある、かもしれないんだ。


だから、誰が出来て自分が出来ないなんて悩むところはそこじゃないんだ。自分が仕事をする上で必要なスキルは何か、そのスキルはどのようなステップがあるのか、今の自分はどこにいて、具体的にどういったステップで成長していきたいのか、自分とベンチマークすることを考えよう


そして、考えて頭の中にあるものは、紙に書いて図や文字にしておこう。


そう、比較するのは自分しか必要がない。人と比べるのは他人の仕事だ。自分が比べるのは昨日の自分。明日の自分。昨日の自分と比較して、何が出来るようになったのか、その出来たという事実だけが自分を証明し強くするんだ。