プロジェクトを成功させるために必要なチーミングとロール設計とプロジェクトマネージャの決意と
プロジェクトのチーミングでプロジェクトマネージャが願うようなエンジニアを確保できることはほとんどないです。組織のビジネスなんで、五月雨にプロジェクトが走っているわけで、先に始まるプロジェクトあれば適任者をキーパーソンのロールに順にアサイメントするんですもの。稀に、都合よく先行プロジェクトのフェーズexitのタイミングと後から始まったプロジェクトのフェーズが大体でもシンクロすればメンバの移動はあるかもしれないけれど、それも先行のプロジェクトで抜けるエンジニアの後任の力量とサポート体制が出来ていたら、だけどね。
プロジェクトの成功の9割は準備で、その中にヒューマンリソース、つまり、プロジェクトに必要なスキルセットを持つエンジニア、つまりキーパーソンを中心にどれだけ確保したか、にかかっているのはもう、わかっているよね。
「わかっているよね?」って聞けば、みんな「わかってるさ。」っていう割に「(そんな程度のスキルレベルで良いの?)」っていうメンバでチーミングしたり、初めてjoinするパートナのエンジニアにプロジェクトを説明しただけで、先方の言い値の技術力を鵜呑みにしたりするプロジェクトマネージャやマネージャが殊のほか多くてびっくりしちゃううんだけど。
口に出して言わないけれど、いや、最近は言っちゃうかな。
「バカなの?死ぬの?」って。
「大丈夫だよ。」という背景に、“私がプロジェクトマネージャとして欲しいメンバのスキルレベルはこの程度で、あとは自分がコントロールするし、ケツを拭くから”って言うコンテキストがあるならいいんだけど、そうじゃないプロジェクトマネージャもいて。大体、経験の少ないプロジェクトマネージャに散見されるんだね。
そういうワタシには受けれ難いクライテリアでjoinするメンバをウェルカムと呼び入れてしまうのは過去に痛い目にあっていないのか、ワタシよりプロジェクトマネジメントが上手だから、だと思う。できれば全てのケースで後者であって欲しい。
逆にこれだけby nameで「揃わないとできないよ!」っていうプロジェクトマネージャもいるけれど、ねぇ、質問していいかな。
「君はそのドリームチームでいったい何をしてくれるんだい?」
確かに、君の要望するドリームチームでチーミングできたら“いいね!”だけど、ビジネスは、プロジェクトは君のだけじゃないんだ。それに、ドリームチームの中で君のロールは何をするのか自分でメンバのロール設計や自分のロール設計をイメージしてるのかなぁ。ちょっと不安でならないよ。そんな立派なドリームチームなら「(プロジェクトマネージャを君から中堅にランクダウンしてもできるんじゃないかな?)」って思うよ。だって、全体最適化するもの。
出来ないメンバでチーミングするのも確実にトラブルが起きることを選んでいるのでバカなことだし、チーミングされないメンバでプロジェクトをキャリーすることを夢見ることも実現しなかったときの失望感に耐えられないだろう結果を自ら選んでいるのもアホなことだし。
全てをプロジェクトマネージャの君に背負えとは言わないけれど、プロジェクトマネージャとしてチーミングするときに、プロジェクトのチームのどこのポジションがキーなのか、そのロールには譲ることが出来ないスキルセットやマインドセットが何なのか、あとはどこまで確保して、どこから覚悟するのかをこれ以上オルタネートのアイデアが出ないまで考えなさいな、悪いことは言わないから。
だって、どのみちヒューマンリソースで問題が出るもの。だから、ゴリゴリとプロジェクトに必要なスキルセットとアサイメントの希望を考えておくことは無駄にならないんだよ。
それを踏まえたうえで一番大事なのは、自分でどこまでやるか、公にする部分と自分の中で決意しておく部分を決めて腹を括ることなんだ。