行動と分析と理解と知識と統合と

忙しいと何かと目の前を処理するだけで精一杯で、日頃の問題点を見つけたり、改善しようと思いついたり、ましてや、新しいことを取り入れようと思ってみたりするのは“忙しい”と言う免罪符があるからついつい逃げ口上で先送りしてしまうものです。


忙しいという状況は、実は、今目の前で自分自身の手で実践しているわけで、自分自身の行動を実証実験しているということでもあるんです。でも、それに気付かない。


エンジニアに限らず、仕事でも趣味でも手でも身体でも頭の中でも上手になるためには、実際にその部位を使うことです。理論だけ知っていてもその部位を始めて動かしてみて学習したとおりに“動かす”ことは、できないものです。あたまの中で思ったことは、思ったように動かないことを動かして初めて知るのです。人なんてそんなものです。


理論を学び、それを実践して差異を知ることは、“問題を可視化する”ツールなのです。


忙しい時には、忙しいという状況になった理由があるわけで、それが問題なら問題が可視化されているのですから、今問題と識別しているときが一番身近に問題に接しているわけで、一番可視化された問題を解決するのに良い状況なのです。だって、時間がたてば仔細は忘れちゃいますからね。


実践していても忙しいならそれは今の行動に何かあって、それが問題ならそれは可視化されているのだから、何かしら解決したら今の忙しい状況が少しでも改善されるのですから、今この瞬間に別の学びを取り入れて、今の忙しい行動を変化させることで結果を自らの意思で変化させる必要があると思ってもいいのではないかと思うのです。


学びだけでは何も変えられないけれど、実践だけでも何も変わらないのです。実践して得られる現実を肯定して、でも、改善しなくてはいけない問題も認識して、それを行動で変化させるのです。

行動と分析と理解と知識と統合とで前に進むのです。