プロジェクトの谷間の使い方


負荷の高いプロジェクトでも年がら年中負荷が“高い”わけではないものです。フェーズなどの区切りなどで一時的に凪の状態になることも珍しくありません。できればいつも凪であってほしいですけど。


じゃあ、その凪の状態で何をするか、ってことです。プロジェクトに限らず、仕事はある程度の計画にも基づいてやらないと人の手配も対外的な調整も出来ないので仮説と調整に基づいた計画を立てて、メンバをアサインしておくものです。


さて、凪の次にはそれなりに計画した作業があるわけですが、多くの場合、その前の作業のピークに合わせて全力で臨んでしまうものなので、先々を常に押さえておくことをついつい二の次にしてしまうものです。


で、凪が来ると、一瞬のエアポケットに気が緩んでしまう。「おぉ、俺たちがんばったよね!」的に。それをチーム全員でやってしまうと次の作業が始まった途端に、準備が出来ていないから訳わからなくて忙しい状態になってしまうんです。これは拙い。折角前のピークを乗り切っても次がこれではちょっと残念。


凪を見つけたら、リーダーのグループは顔を寄せ合って、その次の段取りを、仮説と調整をもって、WBSに展開しないといけない。そして、それに日付と担当者をアサインしていく。


重要なことは、常に先を見通せる状態になっているかどうか、です。常にその状態なら、リーダーは遊んでいてもいいのです。そうでなければ、一生懸命計画を立てて、上手くいくように調整し続けるほかないのです。