タイムボックスで仕事をしないエンジニアは早く帰れない


仕事なんて早く終わらして帰ろうよ。だって、ほら、艦これのデイリーやらないといけないし。あ、いや違う、そうじゃなくて……。
まぁ、誰だって好き好んで会社にいるわけではなと思うんですが、ごく稀に「住んでいるの?」っていう人もいるのでアレ何ですが。


長時間会社にいることが仕事ではないですよね。成果物をもとにWBSを作って作業を分解して、分担して、納期までにexitするだけです。だけ、何ですがいろいろとダンジョンがあったり、イベントがあったりするのももう恒例と言うかなんというか。そうは言っても、仕事は何も時間を掛ければいい手わけじゃないです。必要な品質を約束した納期に最小のコストで届ければいいわけで。


でも、もう決まった時間までいる人も少なくないのも事実です。そんな人の特徴がいくつかあって。


休憩が長い
タバコもコーヒーも気分転換は必要な人は必要なんでしょうが、行ったっきりなかなか戻ってこないですね。スマホを持っていくのもべつにかまわないですが、なんで電話しても出なんですかね。みなさんの仕事場は机があるところで、営業なんじゃないんですから、作らないといけないモノを作りましょうよ。


大体、出ていったきり帰ってくるまでの時間が長いのは、TAT(turn around time)が長いシステムと一緒でとっても拙いですよね。エンジニアもTATが長くていいのかな。って、気づかないんでしょうか。TATが長ければその日にやらないといけないタスクは終わらないですよ。そうすれば自然と終わる時間は後ろ倒しになるだけです。そんな単純なことを“自分”のことになると思考から棚上げして行動するから困ったものです。


考えないで仕事をやっている
仕事は段取りが命っても過言ではないです。自分が担当するタスクの時間を最大限に確保するためには、そのタスクが何人かのステークホルダーとコラボしないとできないモノなら、先に関係者の日程や関係者との方向性を合わせて自分が担当するタスクのブレや曖昧さや不確かさを解消するのが最優先なのです。それをやって自分が作業する時間を確保して、方向性に合わせて検討したりまとめたりすればいいのです。


それを考えてやらなければ、ある程度タスクを進めてモノを作ってからステークホルダーと意識合わせをすることになるのでそれまで進めてきたモノがちゃぶ台返しをくらうことが容易に予見できるものです。用意に予見できるのにそれをしないで、段取りを考えてやらないから、何度も方向転換したり、酷い時には全然進まなかったりするわけです。これでは早く帰れるわけがないです。


再利用を考えない
考え方や手順は整理してメモを残しましょう。きちんと手順書とかまでにするかしないかはそのタスクの要求される品質レベルと掛けられるコストに依存しますけど。決して、試してみた、レベルで記憶だけではだめですよ。それを1ヶ月の自分が理解できるか、という基準で考えればいいです。大体忘れているものです。なら、いまやっていることをメモを作っておくだけで、1ヶ月後の自分が今日の自分の成果を再利用できるので、1ヶ月後の自分が早く帰れるのですからやらない理由はないのです。


時間は有限なのですよ
共通しているのは時間が有限であると理解していないんですね。その時間は顧客が支払った対価で得られた時間でもあるのです。タスクには納期がある様に、日々の作業でも限られた時間でタスクをするべきです。自分が満足する時間だけ仕事をするのではなく、自分で見積もった時間以内で完成形にたどり着けられるように“タイムボックス”を意識しないといけないのです。時間の箱で仕事を区切ることでその箱に収めるためにはタスクをexitさせるための作業をどれだけ純粋化できるか自分の作業を磨かなければならないのです。