「忙しい人」は、忙しそうな「自分」が好きなだけ


周りにいませんか、「忙しい人」そうな人。ワタシの周りにもいます。その「忙しい人」はホントに忙しいんだろうか。だったら、仕事を分担した方がいいわけです。繁忙なんて、お互い様ですからね。なので、少し気にしてその「忙しい人」の仕事ぶりを観察することにしたんです。そうしたら、驚異の事実が……、なんて。


「忙しい人」は自分の残り時間を把握していない
「忙しい人」は自分が抱えている仕事の分量を正確に把握できていないコトが多いです。だから、「忙しい人」は自分の仕事の時間に占める自分の抱えている仕事量がどのくらい占めていて、あと残りがどのくらいなのか、自分の時間なのにわかっていない。


だから、自分で出来る仕事の量を超えて仕事を受けてしまうんです。で、終わらずに、延々と「忙しい人」を続ける、と。


「忙しい人」は仕事を終わらせない
「忙しい人」は、自分の持っている時間を超えて受けてしまい、何一つ終わらずに延々と「忙しい人」を演じているのですから、仕事はきちんと終わらないです。それではどうしようもない。


「忙しい人」の仕事が終わらない一つの原因に、期限に合わせて仕事に手を付けるというのがあります。例えば、3日で終わると思う仕事があって、カレンダでは期限まで2週間あるとき、「忙しい人」は、2週目の中ごろからはじめようとするんです。これでは、イザ何かあったときにまったくもって対処ができないですよね。だから、結局期限を超えてしまって仕事が終わらないんです。


「忙しい人」はイザを考えない
何事にも想定外のことが起きます。日常生活なら先送りするとか、またやり直すとかすればいいですが、仕事で、依頼元が期限で受け取ることを待っていたらそうはいかないです。


「忙しい人」は、段取りに考える時間を十分に取らないんですね。だって、イザを考えないから。一本道の正常ケースだけを考える。だから段取りを考える時間も短い。例えば、受けた仕事に誰かから情報提供を受けるとしたら、その情報提供が遅れても大丈夫なようにスケジュールを組まないと、と考えないといけません。そして、遅れてもいいように受け身で考えるばかりではなく、遅れないように情報提供者をコントロールするように能動的に動く必要がある、と考えるんですよね。


「忙しい人」は、自分勝手に想定した前提だけで「上手くいく」と考えてお仕舞にするから段取りに費やす時間が短いんです。そんな段取りでは、イザに他応できないから集中して仕事をする環境を作れません。


「忙しい人」は邪魔されない環境を作れない
イザを考えないから、お花畑な前提を置いて仕事にかけられる時間を見積もってしまう。仕事は納期に合わせて始めるから、イザが起きると途端に仕事の期限が危うくなるわけです。


それは、現実的でない計画を立てているのと同じです。その計画にはバッファがないからイザにも対応できない。バッファがないからココロに余裕が持てなくてコトに振り回されてしまうんです。そんなとき、電話やメールに時間を取られるとさらに仕事につかえる時間が減っていく。これでは仕事が積んじゃいますよね。


「忙しい人」は忙しい自分が好き
「忙しい人」は忙しい状態の自分が好きなのではないか、と思えて仕方がないです。だって、「忙しい人」から抜け出そうとしないんですから。それって、「忙しい人」と言う状態を受け入れているんですよね。いや、「忙しい人」の自分に酔っているのかもしれないです。


「忙しい人」は学ばない
「忙しい人」の状態なんて、いったい何の特があるのでしょう。手帳の予定が空いていると何でもいいから予定を埋めないと不安になるのかな。そんなことでは、学ぶ時間を取れませんよね。何時になっても、同じやり方でやろうとする。一度覚えたやり方がとても手間のかかるやり方でも疑問に思わない。だって、いつも「忙しい人」を演じていますから。そんな「忙しい人」がいつ自分の時間を取って学びを得ようと思うのでしょうか。


でも言いますよ、「忙しい人」は。「あれこれやりたいんだ。」と。でも、「忙しい人」は「忙しい人」を演じているから一度も試みたりしないんです。だって、「忙しい人」は現状に甘んじている自分が「好き」なんですから。