エンジニアはいつ化けるかわからないなーっていう話


あーやってしまった。更新ミスって過去の上書きしちゃった。キャッシュも見つからないので諦め。


ワタシがマネージャになったときのチームメンバの構成はなかなか手ごわかった。だってさ、そのチームの中に一番遅れて入っていったし、チームメンバの年次的にも一番若かった、っていうシチュエーションだもの。チームへの参加タイミングは人事的な都合もあるからね、神の手によるものだからどうしようもないし、チームメンバの年齢なんて更にどうしようもない。


いや、そうした状況に投げ込まれると一瞬は戸惑うわけです。普通ならどう接したらいいとか、一方で、業務上の指示をしないといけないというところの狭間で迷う人は迷うものだと思うんだけど、Separation of duties の概念を持っていたのはその前にPMBOKを取っていたりかCMMiとかにかかわることがあったから、かも。何れにしても「それぞれの役割を果たせばいいんだよ。」っていう考え方を前に出して「あーだこーだ」とお願いしていたのでその点では全く人間関係での悩みなんてなかったです。
#根が悩まないアホって話はあるけど。


どういう経緯か、当時なんらか仕組んだか覚えていないけれど、他のチームを吸収合併するなどしていつの間にかに年上ばかりのチームメンバの構成から中堅や若手のメンバが揃ってきてメンバの年齢分布が逆三角形からなんとか凸凹したフラットぽいところまで変化してくるようになったんですね。


そうしたチームの年齢構成が変化すると何が起きるかと言うと、コミュニケーションギャップが目に見えて起きるようになります。例えば、40代から50代の一つのチームで運営してるとお互いに「阿吽」の呼吸で仕事をするようになるのは高いコンテキスト上で暗黙に意思疎通することが日常になるわけです。これって何回か書いているけれど、とてもコミュニケーションコストが安いです。そうした中に中堅や若手が混ざるので意思疎通のギャップがあちらこちらで生じるわけです。


今まで「阿吽」で意思疎通が出来ていたということは、ある意味、意思を伝えるのにパターンで会話していたと例えることが出来るのではないかと思うんです。「これ、アレと同じでここまで。」的な。で、「あ、あれと同じでいいのね。」みたいな。勿論、途中参戦の中堅、若手はそうした「アレ」の経験をしていないし、リポジトリも知らないので「アレ」で伝わらない。で、ベテランは「あー使えネー。」とフラストするわけです。


年齢構成が高い方へ偏っているとそれはそれで後継をどうするんだって話がついて回るけれど、年齢構成が多様性を持つようになればなったで次世代をどうするんだ、っていう後継問題がでてくるんです。


まぁ、ワタシだっていつバスに轢かれるかわからないんだから、冗長化をしなくてはいけないというのと一緒です。


でね、育成はOJTとOFFJTを組み合わせるんですけどね。OJTは育成の狙いに沿ってジョブアサインとフォローすればいいんですがOFFJTはご本人の意思によるところが大きい。本人がその気にならないとどうしようもない。ニンジンを前にぶら下げても、促してもやらない人はやらない。本人に資質があればそれでもいいんですけどね。


最近「人って面白いなぁ。」と思ったのは、本人の希望とワタシの見立てとギャップがあるようなとき、本人の希望と行動の結果が続くと希望が叶うものなんだ、とメンバの育成を通して体験できたことです。正直、ワタシは「向いてないんじゃないかな。」と思っていたメンバがずっと「プロマネやりたい!」と言っていたのでちょっとずつではあるけれどサブリーダとかその系統のロールにアサインするようには配慮していたんです。でも、他のプロジェクトマネージャの資質を持つ人とちょっと性質が違っていて、その点で他のロールの方がいいんではないか、と思っていたわけです。


でも、そうしたロールへのアサインを続けているとそれっぽくなるんですよね。人って不思議。大小はあるけれど、チャンとロールの責務を果たせるようになってた。


いやー、ワタシ人を見る目無いわー。


ワタシ的には化けた、ですけどね。どっちかっていえば、頭でっかちでキッチリやっていくタイプなのでプロジェクトマネージャのような調整業務では苦労するんじゃないかなーって思っていたんです。それが、ですものねー。ただ、可能性はつぶさないで置いたのは正解でしたけど。