ワタシ流の目標管理の目標設定の仕方


年功序列的な評価制度はすっかりすたれたのか、まだまだ健在ではあるけれど注目されるネタふりもないからなのかネタにされることはあまりないですが、目標管理制度は何となくダメ出しをされている様な気がしますけど、みなさんが属する組織ではどういった評価制度なのでしょうか。


とは言え、目標管理制度はダメだよねーと言われつつも一掃されつつあるとか絶滅したとは聞かないのは、実は制度としては着実に定着しているのではないか、と思うんです。まぁ、制度として、なので、本来の目標管理制度の「従業員の成果を最大限に引き出す」とはすでに別物になっているかもしれませんけど。なんというか、制度は目標管理だけど実態は年功序列とかそういった類で、みたいな。


じゃあ、実態が伴っていないんだから「適当でいいや。」とするのは、実はよろしくなくて、と思うんです。少なくとも組織の制度として運用されているなら「公式文書」として残りますから。体よく書けているならわざわざこのブログを読むのはここまででいいのかもしれません。


ただ、ワタシがかかわってそれこそいくつも見てきた目標管理の目標の設定をワタシの期待する書き方で書いてくれる人はとても少ないのが現実にあって、教育と普及と指導を兼ねて平均1時間は一人当たりの目標に掛けてきたことを振り返ると、目標設定のコツ的なものを書いておくのも良いかと。


はじめに組織の目標を理解する
目標は、いきなり個人から始まるものではないです。会社なり組織の目標があり、それを事業部門に展開したものがあり、所属する部門の目標に展開されてくる。で、そこから個人のもくひょうを設定するわけですが、最初に好き嫌いを言わずにニュートラルな気持ちでしなければならないことは、

「組織に属しているのだから、ひとまず会社、事業部門、所属部門の目標を読んで何をしたいか『理解』する」


ことが必要です。まぁ、組織の属しているのだし、自分が経営者でなければ、ね。理解はしましょう。で、ここの理解を飛ばす人が多いいんです。


最終的に自分の目標を設定するときに、組織の目標と違う目標を設定しようとしてもそれは組織の目標と一致しませんから事業に対する貢献は「ない」と評価されても文句はいえません。だって、やっているのは事業だもの。それをどう支えるかを考えないと。


理解した事業の目標は、少し妄想してみるのがいいです。例えば、新規事業がとかあった場合にそれに携わるなら何が出来るかとか。なぜ妄想することを進めるかと言うと、ぴったりとした個人も目標を設定するのはちょっと思考する領域が制限されるので発想が狭まるのを防ぎたい、と。そうすることで、組織の解釈の幅を持たせておくんですね。


やりたいことがあるなら
で、組織の目標を理解して、少し幅を持たせておいたところで、自分自身が今の所属する組織の事業の延長線上や妄想した発想の中でやってみたいことがあるかどうかを考えます。


そうそう、頭の中で考えるだけではループしたり思考の整理がしにくいし、どうせ何らかのシートに書くことになるのでメモ帳でもいいので文字として書くことをお勧めします。


で、やりたいことがあるのであれば、兎に角、文字として表現してみてください。それと組織の目標を並べてみましょう。


さて、類似性があるかどうか。あれば先へ進みますが、もし、組織の目標と類似しているとか関連がこれっぽっちもない場合は、組織の目標の解釈を変えてみます。組織の目標のゴールは所詮、売上とかシェアだとか定量的な数字になっているものなので、それにつながるような解釈が出来るかどうかで解釈自体を広げて考えてみます。


それで自分のやってみたいことがその解釈の中に入れば次に進めます。それでもダメ=組織の木魚うに値被かない場合は、一旦温めましょう。


目標は3〜5つ、定量的な目標に定性的なも目標を2割混ぜる
目標管理制度の主旨から言って、目標は達成したか出来ていないか第三者が見て判断できるような目標が望ましいです。


でないと、評価者の都合よく評価されるからです。そのため、目標は定量的な数値を含めるのがいいのです。まぁ、マネージャの目標とかはロールによっては売り上げとか最初からgivenなところもあったりするとやったかやらなかったかだけなんですけどね。


定量的な数値の設定は、やっぱり少しだけ背伸びをした数値にすることです。ただ、その数値が背伸びをしているチャレンジであれば、背伸びをしていると目標にチャレンジだ、と明記した方がいいし、チャレンジするけれど未達の場合は「アレコレをアウトプットする」と避難ルートを作っておくことを忘れずにしておいた方がいいです。


定量的な目標はすべての目標にせずに、2割程度定性的な目標も入れておきましょう。ただ、定性的だけど、内容、つまり達成する目標は具体的にしておくことです。これも第三者が見てわかるように。


目標を複数設定する理由
その上で、自分の目標は複数設定しておくことが肝要です。1つ、2つではダメです。なぜなら、1つの目標で設定して未達なら成果ゼロですから。2つでも未達が1つあれば達成率は50%です。なので最低限3つは設定する。これで1つ未達でも66%です。で、未達の目標の状態が半分くらいまで行っていれば70%は確保できるでしょう。


じゃあ、どのくらい設定すればいいのかと言うと程度の問題もあるので5つくらいが目安かと。多く設定し過ぎて手を付けられないものいけませんし。


こんなやり方もあります、ということです。