「監査で怒られないように」とか、そんなセリフが出てくるようでは、まだまだ責任を果たしていませんよ

監査をすると、ときどき聞くことに

「監査で怒られないように。」
「これなら監査にひっかからないですよね。」


というのがあるんだけどさ、これって物事を理解していないというか、主体性を持って仕事をしていないというか、何より

「責任果たしているの?」


って思うんだけど、どう思いますか。これって、引っかからなかったり、指摘されなければ「そのまま」ということですかね。「指摘されなければラッキー」とかのたぐいで仕事しているんですかね。そう言いたくなる物言いじゃありませんか。


それって、こう言うことなんじゃないですか。「作業で求められている品質を理解して、成果物を作っているのではありません。作ったものが検査で不合格にならなければいいんです。不合格になったらたまたまアンラッキー。」と。


自分達の作ったものが監査やレビューで検証されて、何も言われなければそのまま先に進めるし、何か言われたら「それだけ」直す。これって、自分たちで作ったものの成果物の保証をしていないですね。その物言いから、良品、不良品の判定をするのは後工程の人の仕事だと言っているようなものですよね。


自分で、自分たちで作ったものを検査しないで後工程に回してしまうのは、やっぱり、どう考えてもおかしいです。自分で作ったものは判断基準に沿って、自分で検査の合格品、不良品に分けないと。不良品は修正して良品に仕直さないと。


自分の成果物に対して検証し、不良を修正すると判断すると言う行為が自分の仕事に対して責任を全うしていると思うんですが。自分で検査するから自分の成果物を作成している途中で品質がわかるし、途中でわかれば検査に合格するようにしなければならないから作業を止めてでも直しますよね。


自分の作っているものに対して責任を果たしているなら、「監査で怒られないように。」とか「これなら監査にひっかからないですよね。」なんてセリフが出てこないです。


そんなセリフが出てくるようでは、まだまだ責任を果たしていませんよ。