御十時と三時のお茶にはもう一つの意味があるだけど知ってた?


インフラのプロジェクトの場合、設備工事からサーバ、ミドルウェア導入とスコープの範囲が広いことがあります。設備工事と言っても、電源工事、サーバラック架設のあたりなのでデータセンタでラックとかPDU(だったかな?)とかケーブリングとかです。


そうした設備チームとサーバ、ミドルウェアのサーバチームは労務環境の観点で根本的な差異があります。なにかと言うと。、工事チームには食事以外の休憩の取得のお断りと休憩場所の確保が付帯条件として明示的に足されます。喫煙者が想定される場合、喫煙場所の利用も配慮事項として要求します。


そう言えば、子どものころ親の仕事に連れて行ってもらって建設現場に行ったとき、お昼のお弁当の時間の他に10時と3時のお茶の時間がありました。お昼のお弁当を食べたら昼寝です。まぁ、肉体労働ですからね。今思い出せばHP回復、というところでしょうか。


この歳になって面白いと気付いたのは、10時と3時は強制なんですね。それ以外は休憩なしで通して働いていたような気がしますが。通してと言ってもトイレやタバコは言わずもがなですが。親が弟子にも左官や電気工事の人にも声掛けてお茶とお菓子です。子どもでしたからお菓子がうれしくてただそれだけでしたが。


でね、半ば強制ですよ、お茶するの。現場責任者からお茶しようと声掛かりますから。そこで、具体的に何を話したかなんて理解もできないし曖昧ないんですが。


コンセントありますね。壁にあるの。あれ、壁の石膏ボードを貼る前にやらないと大変なことになります。壁を塞いでしまったら…。だから段取の、日程の調整が必要なんですが電気工事屋さんもあちこちの仕事を抱えているので日程の調整が必要だったのでしょう。親が冗談めいていうわけです。壁を貼る人と電気工事屋さんとどっちを先に仕事させるか、って。もう、電気工事屋さんはシャレにならないから「お願いしますよ〜」ってな感じでした。もちろん、順番ありますからね。なるようになるわけです。


で、これで何が面白いと気づいたかと言うと、

「1日に全員集まって情報交換する場が2回もある!」


ということです。これITのプロジェクトだとやりませんね。設備工事は建設のカテゴリだから同じプロジェクトと言う概念でもインダストリが違い、本家のエンジニアリングの系統ですものね。エンジニアリングの傍流のITとは蓄積されたknowledgeが桁外れなわけですよ。そうしたことがプラクティスとして残っている。


まだまだ学ぶきっかけはあちらこちらにあるものですね。