紙のココロと愛でるもの
週末にBSプレミアでマッサンをまとめてやっているの見つけて、ここひと月は録画をして夜ごはんのときに観ています。
エリーさんの「オゥ!」と驚く表情が好ましいから見続けているというのが第一の理由ですが、もう一つ見続けている理由がありまして。
それは鴨居商店の大将なんですね。もう、ビジネスマンですよね。いや、経営者。作る側の作りたいモノを作るのじゃなくて、売れるモノを作る。もちろん、作りたい側の作ったものが売れるならそれに越したことが無いですが、売れないと従業員もその家族も困るわけです。株式会社なら配当もしなければならない。
鴨居の大将の判断は「そう判断するよな」と。
マッサンは工場長になっても生粋の研究者のままでしたね。独立する前の最後のウイスキーはさすがにウイスキー事業の危機感を感じてマーケティングに組したウイスキーを作りましたけど。あれはあれでああいった追い込まれた立場を経験しないとわからないと思います。
ココロがね、紙みたいな感じになるんですよ。ほんと一見穏やかな感じに見えるけれど。こう、感情だけフィルタを掛けて置いてきてしまったような残りだけが動いているようなものです。
でも、乗り越えないと自分の好きなものの先が無い、続かないことがわかっているからのりこえてしまう。ますます要求は高くなる。
どこで折り合いをつけるか、ですが。ドラマではマッサンはエリーに誘導されて露呈するわけです。露呈する先がある人はいいですね。それも引き出してもらえているから。引き出す側の器が大きいからできることです。露呈する側が受け止める側の器を考えずに一方的に吐き出すのもよくないし。そんなんなら、しない方がまし。
そこまで気が回せるならまだ大丈夫だとは思いますが。
変にならないためにも愛でるものは必要なんですよねぇ。