受け身と言うか、場当たり的な感じです。


「そう言えば、あのプロジェクトなんですが。」
「なんだい。」
「あまり雰囲気良くなかったです。」
「相談に乗ってくれと来たやつかな。」
「そうです。」
「テストの品質が悪くてって。」
「どんな風に。」
「受け身と言うか、場当たり的な感じです。」
「じゃあ、設計もイマイチじゃないの。」
「ざっと設計書をみせてもらいましたが『これでいいのかな』って。」
「でも、もうテスト工程だ。」
「はい、だからどうしようかと。」
「どうにもならなんでしょ。」
「いや、それはちょっとどうにかしたいかと。」
「受け身じゃ、やらされ感いっぱいだな。」
「なんかそんな雰囲気です。」
「今からじゃ間に合うかどうかわからんけど。」
「何かいい手がありますか。」
「定石は、PMOいれるんだろうね。」
「品質対策を打つんですね。」
「そうだね。」
「さらに雰囲気悪くなりそうですね。」
「立て直さないといけないなら痛みも必要。」
「雰囲気の方は何かできないですか。」
「主体的な思考になってもらえるなら可能性はある。」
「主体的な思考ですか。」
「主体的に動かないと結果がついていかない。」
「それ手を打つ人大変だけど。」
「どうしてですか。」
「アナログな手を使うと良いと思うけどね。」
「アナログですか。」
「道化だ。」
「道化ですか。」
「朝会、作業状況の掲示。」
「朝会はやっているようですけど。」
「短時間に変える。毎日やる。場合によっては夕会もやる。朝会がダメな進捗会議なんだろ、多分。」
「そっちの朝会ですか。」
「どっちにしても大変だけどね。定着するまで。」
「そうですね。」
「でも終わったときが違うからさ。」
「前のときもそうでしたね。」