デスマーチは始める前からデスマーチです(ニッコリ)


AmazonKindleがポイント50%還元祭りだったので未読の本を買った中に「デスマーチ 第2版」があって、それを帰りの電車でiPadでパラパラと読み始めたら、あらびっくり。デスマーチの用語の定義が少し間違っていたのでした。


デスマーチってどういうイメージで理解していますか
ワタシはてっきり、トラぶった(進行中の)プロジェクト指すのだと思っていたんですね。進捗はロクに管理できていない、成果物管理も同じく、ましてやシステムのアーキテクチャーなんて…、みたいな。


デスマーチの本ですから、本のページをめくれば用語の定義が出てきても自然なことです。その用語の定義、デスマーチの定義を読んで、「え、そうだったの」と。

デスマーチの定義
私の定義は、「デスマーチ・プロジェクトとは、『プロジェクトのパラメータ』が正常値を50%以上超過したもの」である。現実のソフトウエア・プロジェクトでは、以下のいずれかに該当するものをデスマーチと言う。
−引用 デスマーチ 第2版 エドワード・ヨードン−


そうか、デスマーチは始まる前からデスマーチなのか。うーん、思い出してみたら、案件をレビューするときに「この提案だとデスマになるリスクがあるなぁ」と思ったりすることもあるので理解間違いは半分くらいだったのかしら。提案段階の手をつける前から識別できる何かを検知できているので。


その検知できている何かは、上記の定義でいう「プロジェクトのパラメータ」です。


デスマーチの定義にある「プロジェクトのパラメータ」とは、以下に挙げるものなんですが、よくよく見ると、普段ブログで書いている「人物金」+「時間」とおんなじですね。

・スケジュール
・人的リソース
・予算
・スコープ(技術要素を含む)


そうそう、デスマーチが発生する原因もまた面白い。9つある原因の一部を取り上げると…

デスマーチ・プロジェクトの発生原因
・政治・政治・政治
・営業部門・経営陣・プロジェクトマネージャの天真爛漫な将来展望
・若者のカワイイ楽観主義
ベンチャー企業立ち上げ時の楽観主義
 :
−一部引用 デスマーチ 第2版 エドワード・ヨードン−


政治的に取ってきてしまった案件はやらないとそもそも政治的に判断した意味を否定することになるのでありえませんねぇ。2つ目がやっかいでしょうねぇ。3つ目は罪意識のない犯罪のようなものです。4つ目は夢見るほど余裕ないと思うんですが夢見ちゃうんでしょうか。


上記の原因でふと思ったのですが、プロジェクトマネージャの力量不足や無知により引き起こされるプロジェクトのトラブルは、やっぱり2番目に括るのでしょうか。力量不足や無知がゆえにリスクを検知できないのでお花畑でプロジェクトに対して疑いを持たない、と。



じゃあ、プロジェクトメンバの力量不足はどうなんでしょう。プロジェクトのパラメータとしては出てきますが、プロジェクトのパラメータの人的リソースが50%以上発揮されない場合の原因はやっぱり2番目なのかなぁ。プロジェクトのメンバを調達するのはプロジェクトマネージャだったりするわけですから。


それはそうと、まだ読み始めたばかりですが読み始めて早々に買ってよかったと思ったのでした。