プロジェクトマネージャの心構えとして必要な2つのこと

1つは、「情報を伝えること」
2つは、「成功する要因をメンバの中に作り込むこと」


1つ目は、「プロジェクトの情報は、組織の分掌上制限される情報以外は、すべての情報を『チーム全員』にタイムリーに伝える」と言う意味です。


作業上の情報をチームメンバに共有する。一見当たり前のようですが、制限されない情報をチーム全員に、タイムリーに、つたえるということはなかなかできないものです。そう言い訳することを認めてしまうのは、端的に言えば、プロジェクトマネージャの不作為を肯定することになっちゃうのですけどね。


2つ目は、「プロジェクトの主体はプロジェクトマネージャ一人ではなく、開発チームのメンバ全員の生産的な活動の結果なので、開発チーム自ら『プロジェクトに必要な活動に取り組めるしくみ』を作り込む」と言う意味です。


開発チーム自らがプロジェクトで必要な活動に取り組む、こうした状態は「ボトムアップ」でプロジェクトを運営しているとみることが言えます。でも、その内実は、開発チームの生産的な活動への取り組みの仕組みはプロジェクトマネージャが作業プロセスの設計の中でしくみとして実装する必要があります。


もちろん、開発の主体者である開発チームメンバの意見を取り込むことも必要です。でも、最終的には、プロジェクトのdeliveablesが納期までにできなければプロジェクトは失敗なので、判断基準はそれをよりどころにするのです。