SIerの危機感を煽ると巨像は再び踊るか

普段、あまりテレビを見ていないんですよ、書き始めて、昨日の一日の行動を思い出してみると、明け方に起きて、nhkのデータ放送で天気を映して、ご飯食べながらネットして、仕事の最中はテレビは観ずに、帰ってきたらチャンネルをnhkbs1に変えてそのまま晩御飯を食べてつけ放しにしてネットしてスライドを書いて…。ほとんどBGVだ。


書いたようにほとんど民放は観ないんですよ。週末に観るアニメを除いては。あ、週末のジムのサウナに入っているときに誰かが選んだバラエティ番組をうるさいなぁとおもいつつチャンネルを変えるのもアレなので視界に入るのならあるかも。民放って、うるさい、セットがパステルカラー、いじりとか受け付けないものばかりなんだよねぇ。もっと知的好奇心をくすぐるような番組をやってもらえないかしらん。


好奇心と言えば、どっちかといえば「またか」的な感想がさきばしっちゃうんですが。


この [1]米国発のデジタル革命、日本のSIerの死滅は近い がTLに流れてきたのでちょっと読んでみたらまぁ、すごいですね。そうか、ワタシ死んじゃうんだ、みたいな。記事の冒頭からロクロ職人ですから何とはなく想像がつくとは思いますけど。

「これからはソフトウエアの勝負になる。日本のユーザー企業は生まれ変わらなければならない時期だ。それに伴って、JISAの会員であるITベンダーも相応の変革が求められる。ユーザー企業のことをよく知る立場から、この変革に取り組んでいく。」
引用 米国発のデジタル革命、日本のSIerの死滅は近い


あ、はい。って感じです。HWからSW、そしてサービスに移ったのは何時の話なのかしら。巨象も踊ったじゃないですか。それも10年以上も前のことですよ。

「未だに「COBOLしか知らない人」がたくさんいるITベンダーもある。相当に多くの人が技術を勉強し直すようなことが必要だと認識している。」
引用 同上


COBOLerって絶滅危惧品種なんでしたっけ。でも、そのCOBOLerを抱えているの金融セグメントのユーザじゃないのかしら。良い悪いじゃ無くて、自分の足元みてお話しされているのかしら。それとも、すでにホストから分散にマイグレーションが終わって先行しているからそう言われているのかしら。どっちだろう。

「日本のITベンダーは、技術力はあるのに、売り方はうまくないように思う。」
引用 同上


モノは言い方だなぁと思うんですけど、結局お値段以上のものをお買い上げされるじゃないですか。コンペとかでも。じゃあ、個別提案で、といっても、そういうニーズが市場として潜在的にあるのかってはなしですよね。もちろん、供給側が市場を作らないといけないんですけど。

「ユーザー企業側で、ITが分かって「新技術をこう生かせないか」と考える動きも増えなければうまくかみ合わない。」
引用 同上


ITのことはわかってほしいですが、何をやりたいかは要件として教えていただきたいなぁ。その要件にはこのソリューションを「こう使えば」解決できます、といいたいわけです。SIerの中の人としては。プロダクトアウトじゃなくてね。

「CeFILでは、ビジネス部門側の人に最新のIT動向を知ってもらうトレーニングコースを作ろうとしている。こうした活動を通して、「ITを知らないと会社が危なくなる」と考える人を増やしていくのが第一歩かと思う。」
引用 同上


えっと、動向を知ってどうするんでしょう。IT、それって手段ですよね。動向を知るトレーニングなんてニーズあるんですか。


それに、それに出るビジネス部門側の人たちはそんなことに時間を費やしていないで、自分たちの経営課題をもっと深堀して、真因をみつけて仮説を立てて、小さなチャレンジを短時間で検証することが必要なんじゃないかと思うんですが。


ほんとうに危機感があるなら、今の事業と真逆なことまで範疇に入れて、いまのビジネスの枠組みとは違う経営視点で取り組まないと何も「現状」とは変わらないでしょう。その危機感から探した真因の解決策が「変わること」なんだとしたら。もしかしたら、今の事業をとことん追求すること、利益率を上げることかもしれないんですし。