要約するスキルや議事録を取るスキルは誰も助けてくれない


今期のアニメで1番目に見たのはルパン三世で、割と楽しめたので良かったかと。30年振りとか隔世の感がある言葉だけれど、その時間軸の当事者にいると思うとちょっと戸惑うような。


システムエンジニアの仕事のうち設計書を書くとかシステムを開発構築する仕事をお客様に届けるための直接的な仕事の特性から「技術スキル」と定義します。それ以外の、例えば設計書を書くための課題設定とか要約力とか合意形成など「機能的スキル」を間接的に支援するスキルを「基礎スキル」とやっぱり定義します。そういえば、技術スキルも基礎スキルも以前の記事で書いていました。


技術スキルと基礎スキルのうち、きちんと教えてもらう機会がないのが後者の基礎スキルです。不思議なことに全くもって教えてもらえる機会がないでんすよ。


嘘と思うなら、自分がいつ仕事で必要とする要約するスキルや議事録の作法や取る方法を教えてもらったか思い出してみましょう。特に、要約力なんて議事録を取るために必要なさらに前の基礎的なスキルにあたりますからそんな生きるためのスキルのようなものを誰も教えてはくれないんですよ。


そうした基礎スキルは誰も教えてくれないけれど、仕事についた途端にプロジェクトマネージャやSEリーダが議事録を取ってと気軽に言うわりに書いてみるとアレコレとイチャモンがつく作業なんですよね。


まだイチャモンがつけばいい方で、場合によっては誰もノーチェックで放置されていて忘れた頃やトラブルになったときに読み返されて文句を言われるパターンもあって理不尽この上ないです。


この要約するスキルや議事録を取るスキルは会話のコンテキストを説明するツールとしてずっと使うスキルなので割とバカにできないです。逆に意図するように取れない方が揶揄されます。


若いシステムエンジニアから時々どうしたらこの2つのスキルを身につけられるか尋ねられるのですが、そうしたときはまずその身につけたいスキルを今はどのようにして自分自身で身に付けるかを聞きます。


ほとんどの若いシステムエンジニアは「身につけたいスキルの仕事をアサインしてもらう」といいます。議事録を取るスキルを身につけたいと思うなら、プロジェクトで議事録を取る仕事にアサインしてもらうという回答です。


一見、こうした意思表示は良さそうに見えますが実は全くもってダメです。なぜだかわかりますか。


スキルを身に付ける機会を自分で作れないからです。先の場合は、議事録を取る仕事にアサインされなければスキルを身につけられなくなってしまいます。これでは一体いつになったらスキルを身につけられるかわかりませんよね。


だから身につけたいスキルがあったら通常の仕事の中や日常の中で実践しないと身につけられないよといいます。それは「自分で自分に身につけける機会を作ろう」ということです。


特に基礎スキルは意識的に自分で機会を作らないと身につきません。例えば、リーダやプロジェクトマネージャになったときに必要となる交渉のスキルは、そのスキルが必要となったときに身に付けようとしても遅いですし、そうなったらプロジェクトは危機的な状況になってしまいます。


その前のロールにいる内に交渉のスキルを身に付けるための訓練を自分でしておかないと実際の場面で遭遇したら思うような条件を手に入れることはできません。


要約するスキルなら、ブログや書籍を読んで要約を試みることができますし、議事録は自分用のメモとしてノートや電子ファイルに書くことで訓練することができます。


たとえ研修で要約するスキルや議事録を取るスキルのコースを提供されるとしても訓練自体はその1回限りですから自己流でやるよりは形式知を学ぶだけまし程度のことです。もちろん受けないより受けて経験した方がいいです。


ただ、どちらのスキルも圧倒的に経験数がモノを言うので自分でどれだけ機会を作るか、作ったかがモノを言います。