システムエンジニアは売れるコンテンツを持っている人だけが生き残れる


蛇蝎、拿獲、禍根、権高、瞞着、厭悪、慙愧…朝から何を書いているかとうか、読んでいる本で知らない言葉の意味を調べた履歴を拾ってみただけなんですが。わかる人には何を読んでいるかわかると思いますけど。


知らないことばかりですね。常々、そんなことばかりを書いています。なら何かインプットをしないとその知らないことは埋められないのですが、この3連休も秋刀魚漁とルーティンワークでおしまいです。あぁ、冒頭の本を8節くらいは読みましたか。技術書はさっぱりです。怠けているなぁ。


そうは言っても何も進捗させないとそれはそれで自分の首を絞めることになるので冬のイベントに当選したことを想定してちょっとは手をつけようかとチョビッと調査なんぞを。evernoteをみたら構成も目次の標題も仮で決めてあってちょっと自分に関心。あとは「原稿をかけ」なのです。
さて、スケジュールを引くか。


最近、書店の店頭を見回ってみて思うことは出版不況という割には相変わらず新書が「毎月出ているなぁ」と。多分、部数は少ないのかもしれないし、書き下ろしより翻訳本などの売れそうだとリスクを下げられることはしているのかもしれないけれど。もともと、システムエンジニア向けの技術書は技術自体が海外からの輸入が多いから翻訳本が多くても不思議な印象は持たないですよね。あと、ツールのハウツー本が相変わらず多いですね。


こうしてみると60万人くらいいるはずの日本のシステムエンジニアさんたちは自分からコンテンツを供給することを「どのくらいの割合でしているのかな」と興味を持ちます。


ワタシは、ある程度の経験を積んだらなんらかの媒体を通じて自分の持っているコンテンツを吐き出したほうがいいと思っています。その媒体は書籍に限りません。Webのブログでも、勉強会の主宰でも、セミナーでも良いのです。どうしてそんなことをワタシは思っているのでしょうか。


経験を暗黙知から形式知に整理できる
これが一番おおきいです。自分の中で体験して蓄積してきたことを整理する。できれば体系立てて整理することをお勧めします。それにより、自分の強みを再認識することができますから。


また、自分の弱みも認識することができます。それを課題とするか強みを伸ばすのかは自分次第です。


わかっているつもりのことがわかる
自分でわかっているつもりのことが多いことに気づくことができるでしょう。理解していると思っていたことをそれが正しいことかどうか確信を持てないことは改めて調べると「勘違い」や「理解不足」であったことがわかります。


そうした「わかっていたつもり」のことを調べ直すことで間違いを修正したり、理解を充足したりすることができるのです。


人に教えることができる
本に書いてあることをそのまま教えるより、体系だった経験を背景として人に教えることは教えられる側にとって受け止め方は全然違います。教えている側が腑に落ちているので聞く側も理解しやすのですよね。それに質問があっても事例をもって説明できるのでリアルなんですよ。


体系立てて整理するとスペースを作れる
頭の中でごちゃごちゃしていた暗黙知を体系立てて整理することは自分の中で形式知に変換して外に出するわけで、その結果自分の中が空っぽというかスペースが出来ます。


そのスペースを認識すると、次の知識を欲しくなります。さて、次は何をしようか、と。今までのようにがむしゃらにはできませんがその分、経験から得た学びのノウハウがあるので今まで通りとはいかなくてもそれなりに学習できるようになります。


このステップに進むことが自分の新しい価値観を広げるきっかけになるんですよね。これをしないと同じ思考の繰り返しでジリ貧になるんですよ。


売れるコンテンツを持っている人だけが生き残れる
中堅層を超えた先にたどり着いたときに自分をどう売るか、どんなコンテンツを持ったシステムエンジニアとして売るか、価値をどう認めてもらうか、それは中堅層にいるときから考えておかないと手遅れになります。シニア層になったときに始めても頭が中堅の頃のように働くかどうか怪しいものです。さらに、体力は確実に落ちていますから。


全員が全員人に教える仕事にはなれないでしょうが、組織の中でそういう位置につく事はできる可能性もあるのではないかと思います。もちろん、技術に長けている人は常に最前線にいる選択肢もあるでしょう。


ただ、そうしたことは自分で持っているコンテンツを買ってもらえるという前提です。言われたことを指示どおりにやっているシステムエンジニアに選択肢があるかどうかといえば運次第、でしょう。


そうなることを良しとしないなら、なんらか自分の得意で売れるコンテンツを持っている方がいいと思うのです。