若いうちに闇でもいいから研究テーマを持っていた方がいい


ワタシが仕事をしている中で、自分が興味を持ったことを会社が先回りしてお膳立てしてくれたりするなんてないんだと、あるとき学習したのでそれ以来自分の将来像を考えたり、それをできるようになるために時間とお金を充てたり、次の要求を見つけたりすることは自分の賄いですることにしたんです。


「そんなの当たり前だよ」と教えてくれる人がいるとは思いますがワタシはそのときが来るまではそう思っていなかった、ということです。


そんなワタシでさえ、そのときから思考を転換して自分でできる範囲で、チマチマと自分の未来像を実現するために「できるようになりたい」ために時間とお金を捻出したり、紛いなりにも身につけて更に将来像に近づくために次の課題を見つけたり、とやっています。


この、

・自分の将来像
・時間とお金を用意する
・次の要求を見つける


ですが、言い換えると

・構想
・資源
・課題


なんですね。


ところで、仕事をしていて一人前になると仕事のロールもステップアップするようになるし、少しは先のことに興味を持つようになります。一人前になる前に、自分の「こと」で構想や資源や課題の回し方を訓練していると、今は一人前になるかなったかのあたりいるとして、その先のビジネスを考えるロールに上がったときに困らなくなるんですね。


何せ、自分のことで実践して試行錯誤しているのですから経験値がありますから。自分のことと仕事でロールをステップしたときの違いはスケールと責任範囲ですね。


自分のことのときは自分で持っているリソースだけでしたが仕事になると担わされる範囲のリソースを持つことになりますし、それまでは自分一人の分だけ責任を持ってやっていれば良かったところを担うビジネスの範囲の責任を負うようになるわけです。だからスケールアウトしている状態なんですがやっている、やることは変わらない。


ただ、そのスケールアウトで目の届く範囲の広さは一人ひとり違いますけど。


「そんなの自分の仕事じゃないよ、SEなんだから」「技術者だからそんなの必要ないよ」と思う人がいたらちょっと違うかもね、と言いたいかな。だって、システムエンジニアもSEが使う技術もビジネスのため、なんだから。そこで生きていくなら、そのドメインで必要なリソースを提供して対価を得なければならないんだし。


目指す技術もビジネスに直結していなければ対価は得られないんだよ。目指す技術を仕事してやりたいならその目指す技術を明示的にでも今のビジネスで使っている技術で隠蔽してでもやればいいんです。


それもできないのなら、自分のリソースで課外活動でやるほかないね。でも、どこでやろうとも構想、資源、課題という共通項は同じなんだよね。