見積もりvs実績の較差はどこから生じるか

増田では「社会人だったらもう少しいいペン使った方いいんじゃないか」なんてポストで盛り上がっているみたいだけど、けいおんで律ちゃんがRAMYの黄色いボディのボールペンを使っているのを見て文具売り場にいそいそと行って、隣に置いてあったRAMYの万年筆を久しぶりに使ってみようと思って買って仕事で使っていたらチラホラと伝染するようにごく一部で流行るなど。そのあと液漏れして買い直して、さらに出先で紛失したり。


そのあとに買ったのは安易に海外ブランドではなく国産を使ってみようとプラチナに決めて。カートリッジとコンバータ式カートリッジを買って、そうそうインク瓶も買ったり。ちょっとイメージしてくださいな。万年筆のボディをくるくる外して、一旦コンバータ式のお尻にあるノブを回して下まで下ろして、インク瓶にペン先をいれて、今度はノブを逆に回してインクを吸い上げる。いい感じでしょ。何度やっても指先のどこかをインクで汚すけれど。


インクの出方でなんとなくあとのインクの量が少ないのかな、とかわかってきたり、書いた文字数を感覚的に覚えてそりそろ補充したほうがいいかな、とか。自分の身の回りに気を使うのがいいんです。はい。


ボールペンやゲルインクのペンはあまり上手に書けないけれど、万年筆だと字を流して書いてもそれなりと思えるから字の汚さをカモフラージュするのにはとても良いです。


ところで、いまちょっと見積もりの精度について思い馳せているのですが、ちょっと手詰まりなので頭の整理のためのメモです。


言葉の定義
ここでは「見積もり精度」とは、見積もりしたコストに対し、プロジェクトの実行フェーズでの実績コストの較差をいうこととします。


見積もりコストと実績コストの較差の起因
見積もりコストと実績コストを比較してぴったりなら較差ゼロですから精度の高い見積もりができているといことが言えます。

項目 較差
見積もりコスト:実績コスト ゼロ


でもほとんどないですよね。較差ゼロって。じゃあ、見積もりコストと実績コストに不等式が成り立つのはどんな条件があるときなんでしょうかね。

項目 較差
見積もりコスト:実績コスト ゼロ
見積もりコスト<実績コスト 実績コストが見積もりコストをオーバー
見積もりコスト>実績コスト 実績コストが見積もりコストをアンダー


見積もりコストvs実績コスト
見積もりコスト<実績コストと見積もりコスト>実績コストは、結果的に見積もりしたコストをプロジェクトの実行した結果、予算をオーバーランしているかしていないのかです。


見積もりコスト<実績コストは、見積もりコストが少なかったことが原因だったと推察することができるし、実績コストが多くかかったと推察することもできます。同じように、見積もりコスト>実績コストは、見積もりコストが多かったことが原因だったと推察することができるし、実績コストが少なくて済んだと推察することもできます。


推察では1つの式に2つのケースを考えられますが、なんか合わせて半分の2ケースだけ考えればいいんじゃね?と思ったので2ケースだけ考えます。


見積もりコストの観点
ここでは見積もりコストが正で、実績コストが超過したことが誤りであると前提を置きます。そのケースで考えられる起因を幾つかサンプルで列挙します。

  • プロジェクトチームが(技術的もしくはプロジェクトマネジメント的に)プアである
  • 顧客の要件の不確定要素がある
  • コストが不足している
  • スケジュールが極端に短い


実績コストの観点
ここでは実績コストが正で、見積もりコストが過少であることが誤りであると前提を置きます。そのケースで考えられる起因を幾つかサンプルで列挙します。

  • 見積もり担当の技量が適切でない
  • 見積もり時点での要件に不確定要素があるのに請け負っている
  • 要件に対して過少のコストで見積もっている
  • 要件に対し現実的でないスケジュールで見積もっている


較差はどこで生まれるか
意識しては書いているけれど、各項目の2番目から4番目はQCDです。で、ユニークな項目だけに注目します。


実績コストがオーバーランしてるケースは、見積もりをした担当者が経験不足だったか、プロジェクトチームがしょぼかった、ということが考えられます。


逆に実績コストが少ないケースは、見積もりコストがジャブジャブだったか、プロジェクトチームが優秀だったからということが考えられます。


まぁ、両方ともダメだった、が一番多いのかもしれませんけど。さて、この較差が生まれる可能性をプロジェクトを実行する前に検知したいのですがどうしたらいいのでしょうか。