「ちょっと面倒くさい」と感じたら成長のステップアップするタイミングです


仕事をしていて、「ちょっと面倒くさいな」と感じるようになったら「危険」な時期なんです。とっても危険。


何が危険かというと、もう、その仕事から「ステップアップするような成長はほぼ得られないから」です。ちょっと面倒くさいという感覚は、ちょっと見ただけでその仕事の見通しがついてしまっているくらいな習得レベルにいるということを示唆しているのです。


その仕事でこれから得られる成長は、ほんの少ししか残っておらず、そのほんの残りを習得するためには習得レベルが限界まで近づいているからこそ、難易度も高くなっていて習得できるまでに時間がかかるのです。S字曲線のグラフの一番右上に登っている状態にあたります。


「ちょっと面倒くさい」と感じる感覚はとても大切で、そうした感覚を鈍くしてしまったり、失ってしまったり、忘れてしまうと今いるところで成長は止まってしまうのです。


逆に、「どうやって取り組んでいいのわからない」「いままで以上に頑張らないとできる気がしない」と感じるのは新しい仕事、初めて挑戦するタスクのときです。


新しい仕事、役割に挑戦するということは、これまで経験していないことに触れるのですから、これからの見通しが立たないことに不安を感じるようになります。


これまでの経験をいくつも組み合わせ、新しい仕事や役割に求められている制約事項を解釈して自分なりの解決策を生み出していく必要に迫られます。


そうした経験はなぜしているのか、なぜ、今までの経験では解決できないのか、それを考えることで今の仕事や役割の意義を自分で定義する、自分に示すことができるのです。


「ちょっと面倒くさい」や「今まで以上に頑張らないとできる気がしない」。これら二つとも仕事や役割の上で感じる違和感です。それを自分で感じ取ることを見過ごしたり、見逃してはならないのです。


特に、「ちょっと面倒くさい」の方はこれからの成長のステップに踏み出せるかに掛かるので折に触れ自分の感覚が何を感じ、何か変えようとしているか、自分の行動を見つめ直すタイミングであることを知っていないと成長が止まってしまうのです。