この1年の目標設定は綺麗な言葉より自分の言葉で自分の目標として立てよう


適度に空いている電車で「今日から仕事始めの人だっているんですよ」などと思いながら受験生の子どもが毎晩遅くまで勉強をしているのを見ると「よしパパもがんばっちゃうぞ!」と戯れておりますが今年もよろしくお願いします。


仕事始めは目標管理制度を導入している組織なら目標設定の時期でもあります。まぁ、だいたいが会計年度に応じて、ですが。


ワタシなんか学生のときは課題とか宿題とかさっぱりだったし、その当時と比べると今の子どもたちはアレコレと進学させるための進路や学習に関する管理資料が多くて大変だなぁと思うのです。


素直に感じるのはその量でしょうか。例えば、日常的に学習のカリキュラムに応じた進捗を管理するシートみたいなものがあったと思えば、受験の年になると進路やそれに関連した目標設定や進度のトレースされたりと「管理される」ためにいろいろと子どもがよくわからないままでも埋めていかないといけないのが物理的に大変そう。


もう1つあって、それは目標管理や進捗管理に関する知識がないから促されるまま応じていることですね。13歳や15歳で目標管理や進捗管理なんてわかるのかっていうこともあるのでしょうけれど。


じゃあ、大人になったらどうなんでしょう。みなさん、思うように目標を設定できて、自分で目標達成のための進捗管理いやそこまではしなくても自分で進度をコントロールできているのでしょうか。


個人的な実感から言えば、8割は残念な目標設定しかできていないし、ご自分で進度をコントロールできていません。みなさん、技術は優秀だったり、勤務は真面目だったりするんですけどね。ほんと不思議。


ではどうして、大人になっても自分で目標設定ができず、進度をコントロールできずマネージャの手を煩わすのでしょうか。マネージャの仕事の一つになっているので別に煩わしておけばいいのですが、できれば目標達成する方に、もっと伸ばす方にパワーをかけた方がいいんですけどね。


目標設定の当事者になる
不思議に感じるかもしれませんが、目標設定するのは個人なのですけれどご自分の目標と思っていない人がいるのです。目標としたらそのあとはご自分で実現しなければならないのに。


だからこそ、組織の目標や個人的に達成したいことを組織の目標と絡めて目標を設定するとしても目標を立てるということは自分の目標として立てなければならないのです。


仕事の一環ですからどうせしなければならないのに立てられない。これは結局、目標を立てられないと思いこんだり、立てたくないと言い訳をして「目標から逃げている」のです。


自分の将来像に近づくための目標を設定する
目標から逃げている人は、端的に言えば、自分の将来像を持っていない人と言ってもいいでしょう。自分の将来像、ある時点でのなりたい姿を持っていないからゴール設定ができない。


もっと力を抜いて考えてもいいのです。将来なんてだれも保証しないしする必要はありません。自分が関心を持つこと、技術だったりマネジメントだったりとこの先興味を持つことは今の自分は知りもしません。


だったら、今の自分にとっての一時的なゴールを立てるとするくらい力を抜いて将来像を仮置きしても、そういった将来像を自分で決められないより何倍もいいです。そうした経験を繰り返すことで次第に自分の将来像がわかってくることもあります。


仮の将来像でもいいですから自分の今の時点のゴールを設定する。その上で、今年一歩近づくための目標を立てる。


この一歩の目標を立てるとき、何もかっこいい目標を立てる必要はありません。人の目を気にする必要はないのです。どうせその目標に取り組むのは自分自身ですから自分がわかればいいし、説明して理解をしてもらわなければならないのはマネージャくらいです。


1年後の期末に目標設定時の達成するつもりだったことが比較できればいいのです。何に挑戦して何ができるようになったのか。


繰り返しますが耳障りのいい言葉で甘い甘美な言葉で曖昧な目標を設定するより、1年後の自分と比較して成長したことを明確に示す目標の方がとてもいい目標だし、それこそ機能的で有効な目標なのです。


まとめ
目標は立てた自分が達成する課題です。自分のこととして目標を立てましょう。1年後の自分と比較してできるようになったことを明確に分かるように機能的な目標を立てましょう。