短いタイムボックスで学ぶ


最近、好むアプローチに1つのことをじっくり取り組むより、短いスパンで1回試してみて、それを繰り返すというのがあります。


例えば自分にとって初めての手法があって、それを書籍などを読み、理解しながら一通り読み終えたあと、実際に手を動かしてみる。このアプローチは先に頭の中で知識として取り込み、整理してイメージしたあとに手を動かして身体で経験を得て頭の中の知識と結びつけてギャップをなくしていく。


この方法は確実なんだけれど、ちょっと時間がかかりすぎるかなぁ、と。


片や先のアプローチの1/10とか1/4とかのタイムスパンで兎に角1回やってみる。もちろん、何も頭の中に知識がないまままではやらないけれど、ポイントだけを押さえて一通り舐めてみる。


この方法の良いところは、結果を知るまでの時間が短いこと。もう一つは、先に知識を詰め込んで頭でっかちになって行動を理屈を優先して制約してしまうことを回避できることです。


新しいことを学ぶということは、何か別の武器が欲しいわけで目の前にある武器の候補が使えるのか使えないのか、自分にフィットしているのかどうか、そうしたことを見極めながら習得したところです。散々時間をかけてから使える武器だけれど自分にフィットしていなかったとわかったらそれは悲しいですから。


短いスパンで学習に挑むことは、短い時間の中で頭を使うということでもあります。それは初めて経験することに対して時間的制約を設けて頭と身体を使って結果はどうにしろなんらかを得ることを自分に課すことなのです。


だから、短いタイムボックスの中で自分の頭に「考えろ」「考えろ」とプレッシャーをかけるので瞬発力も訓練できるという副次的効果もあのです。


人は経験を積むと自分の考える周波数ができてしまうので、慣れたことだろうが新しいことだろうかその周波数の上に乗せようとしてしまうところを敢えてタイムボックスの制約を設けることで高い周波数を試みることができるんですね。


こういうのって、恣意的に場を設けないと絶対やらないし、現場では突然トラブルとかで対応するときにそうした対応をしないといけないし、そうした場面で瞬発力を発揮できるようにもしておきたいものです。