成長のドライバにするために自分の価値を知りたいと思うと1つの会社の価値観というメジャーでは足らない

こもこさんのエントリ、読むたびに面白いと思うんです。ワタシに持っていない感性と視点で書かれるから。そんな、こもこさんのエントリ

 その会社しか知らないというのはシアワセなことなのか - もっこもこっ


はてぶのコメントにはこんなことを書いた。

その会社しか知らない、というのは、自分自身を比較するメジャーを持っていないのと同じです。その会社のメジャーでしか自分を計れない。他の会社や業界などでの自分の価値を計れない。これは致命的かと


このコメントの前提には、ワタシの業界なら、がありますけれど。


自分の価値を知る
キャリアパスを真面目に考えた機会を何度か経験したから言える持論なのですが、自分のキャリアを考えるときに「ワタシの価値は何か」を厳しい評価を自分自身にできない人は転職は考えない方が良い、と思っています。この持論が他の人に当てはまるかどうかはその人次第かもしれませんが。


自分自身の持っている価値は、仕事ですからどんな仕事ができるか、を列挙すればいいのです。ちょっとやってみましょう。

■準備するもの
・紙かテキストエディタ
・課題 自分が持っている価値を言語化する
・時間 5分


自分の価値は所属する会社のメジャーで測ってはいけない
さあ、どうだったですか。自分どんな価値を持っているかを書けましたか。


どんなことが書けたでしょうか。多分、これまで経験してきた業務を思い返して書きますよね。○○プロジェクトでは…とか。システムエンジニアなら技術とスキルレベルを列挙できたでしょうか。あとはロールが書けているでしょうか。


もし、ここに業務のこと、業界の業務ではなく所属する会社の業務しか書けないとしたら、それは価値があるかどうか。他の会社の人から見たら、いくら業務を知っていると言っても今所属する会社の業務でしかないので全く価値がないんです。


所属する会社の家風みたいな業務のやり方なんて、そのお家のお作法ですからそのお家のメジャーなんです。隣のお家に持っていっても単位が違いますから使えません。自分自身を測るのは所属する会社のメジャーじゃなくて業界のスタンダードのメジャーです。


自分の価値を知るのは成長のドライバにするため
ところで、書いたときに他の会社の社長や採用担当が買う価値で書かれていますか。自分の価値を表現するときに、買い手が買いたいと思う価値になっていないと買ってもらえません。逆の立場で考えてみましょう。


あなたはベンチャー企業の社長である特定の○○技術を持った優秀な社員を迎えたい。そのときにどんな基準で採用を決めますか。明るい性格?優先順位は高くないですよね。協調性?これも優先順位は高くなさそうです。そうですよね、○○技術を高いレベルで持っている人ですよね。


その○○技術を高いレベルで持っているかどうかをどうやって知ればいいのでしょうか。経歴のレジュメででしょうか。深刻ですからどこまで信用していいのでしょうか。ベンチャー企業ですから期待する才能を持っていないことがわかったときには致命的なコストの痛手になっているかもしれません。


採用する側は、あの手この手で採用候補を調べます。


期待に応えてくれるかを。


べつに転職することを前提にしているわけではありません。ワタシは自分で成長のドライバを持っているなら別に転職しなくてもいいじゃん派なので。


その会社しか知らないのは幸せか
自分の成長を意識してしなくてもいいと思うなら、それもアリかなぁ。でも、ワタシは成長することが楽しいんですよねぇ。