代替が利かない専門性のある仕事をしないとシステムエンジニアだって仕事がなくなる


子どもがレポートをやりながら、授業で先生が「僕らは逃げ切れるけれど、AIなどが普及すると君たちは40歳くらいで仕事をなくなっちゃうよ」って言われた、と。10年後90%でなくなる仕事が発表されました!あなたの仕事は大丈夫!?失業前に転職を考えましょう - Spotlight (スポットライト)がネットでも話題になったやつかな、などと思いつつ「AI?watosonとか機械学習とかのこと?」と聞いたらそうだと。仕事がなくなっちゃうなんて随分煽るなーと思ったけれど、なくなる仕事はなくなるんだろうし、残る仕事は残るよね、と思ったのだけれど。


すでにシステムエンジニアは仕事が奪われる経験をしている
「でもなー、システムエンジニアならすでに洗礼は浴びているはずなんだよなぁ」と思うんですよ。どこでですって。わかりませんか。オフショアですよ。あれで大分仕事が国内から海外へ移ったんじゃないですか。仕事が移ったということはそれまで国内でやっていたシステムエンジニアの仕事がなくなったと同じすよね。


オフショアがコストカットを進めるために導入されて進められたときにすでにコモディティーな技術しか持っていないシステムエンジニアは仕事を奪われてしまったんですね。コモディティな技術ですから安価なコストで実現できる方に切り替えられてしまう。わざわざ高いコストをキープする価値が別にあるなら話は違うんでしょうが。セキュリティとか技術情報の流出とかね。


ここで思うことは、代替ができてしまう技術しか持っていないと「いつ職を失うかわからない」ということです。


ぬるま湯に浸かっていると
今の仕事に得意性が見出せない、価値を見出すことができないで仕事をし続けるとしたら、それは突然仕事を失うかもしれないきっかけを見つけることもできないんですね。だって、誰でもその仕事ができちゃうわけですから。


社員だから安心と思っていたらそれも危ないんですよ。コストカットが優先順位が高いなら、社員を派遣やビジネスパートナに置き換えてちゃいます。だって、コストカットが仕事なんですから。あとは残った人がで頑張る、と。


派遣や客先常駐を仕事にしているシステムエンジニアはもっと大変です。置き換えられる仕事でしかないんですから。じゃあ、どんな仕事なら生き残れるのか。


代替がきかない専門性のある仕事かどうか
そういう意味だと、コモディティな技術しか持ってない、という意味でですが、これの基準にそえばマネージャだってうかうかしていられないですね。合併や買収が降って湧いてきたらマネージャだって削減される対象になりますから。やっぱりなんらか専門性を持った技術を持っていないと危ない。


じゃあ、どういった専門性や技術を持っていたら生き残れるのでしょうか。


多分誰もわからないとけれど、1つだけ言えることは、プロジェクトの案件を取るところからシステムをサンセット、サービスを終了するまでのライフサイクルの中で代替が利く技術以外に何が残るかを調べることだと思います。


言い換えると、プロジェクトのライフサイクルの中で、コンテンツ供給者になれるかどうか。プロジェクトのコンセプトやグランドデザイン、専門性のある先端技術を業務にデザインする技術はまだしばらく生き残れると思います。


AIなどに仕事を奪われる前にまずは安価な労働力に仕事を奪われてしまう可能性が本当高い。それは既にシステムエンジニアは経験済みだし、コストプレッシャーはまだまだ高くなるでしょう。その延長線上にAIなどの機械化があると思っています。じわりじわりときますが、気づいたら退路がないとなりかねません。


と、自分でコントロールできない杞憂を憂うより、積極的に自ら専門性を開発する方に力を入れた方が健康的ですね。