炎上プロジェクトで見えてくるプロジェクトマネージャの器


炎上プロジェクト自慢ではありませんよー。炎上プロジェクトならではで、見えてくるもの、炎上プロジェクトだから見えなくなってしまうもの。そういったことです。


平常運転のハズのプロジェクト
平常運転のプロジェクトなら、大なり小なりの課題だけで進捗するでしょうけれど、それでもメンバから見たときのプロジェクトマネージャの器ってわかるよね。

WBSどおり進んでいるのに理由を言わないで「早く!早く!」という
・いつでも高圧的な態度しかとらない
・意思決定しなければならないタイミングを先延ばしする
・期日までに終わらせろ、としか言わない


書いていたら、「おいおい、お前仕事しろよ」って言いたくなってきたよ。
異常事態になったときのプロジェクトマネージャの行動よりも、平時のプロジェクトマネージャの行動や言動の方が気になるんですよね。平時から高圧的なプロジェクトマネージャとなんて仕事したくないもの。


平時からそんな高圧的な態度をとるということは、何かそのプロジェクトマネージャに弱みがあるんですよ。だから強がっている。だからコミュニケーションを取ろうとしないんですよね。


3つめ以降は、もともと誰がスキルを見てアサインしたんだよ、っていう事故案件ですね。ひと月もしないで煙が立つでしょう。


炎上プロジェクトに転生したら
炎上プロジェクトに転生したら途端に自信をなくすプロジェクトマネージャ、いるよね。みんな、実は炎上する前から「炎上するんだろうなー」って薄々分かっていたけれど。


だって、やることやっていないんだもの。プロジェクトマネージャが示すこと、決めることをSEリーダに振ってばかりだったり、チームで判断するとか言って、実は自分で意思決定できなかったりとバレバレだったり。

・プロジェクトマネージャなのに当事者意識がない
・キレ気味で乱暴な言葉遣いになる
・言いなりになる


炎上プロジェクトだからこそ、気を配らないといけないのにね。自慢ではありませんが、自慢みたいですけど、ワタシ、炎上プロジェクトの火消しによくアサインされていました。


なんでしたっけ、立て直しで参加したプロジェクト、要件定義なのに予算半分使っているって。意味わかんないですよね。それでどうしろと言うのでしょう。


こういった異常な環境下でこそ、人の本当の資質が伺えてくるものです。


炎上プロジェクトでさえ、ゴールはあるのです。当初のままゴールを変えないのか、設定しなおすのか。設定しなおすためには契約変更などの何らかのハードネゴシエーションが必要です。それを乗り越えてまでもプロジェクトを終わらす意志を持っているかどうか。


実は、炎上プロジェクトって楽なんですよ。だって、どう頑張っても当初計画には戻らないですから。だから、できそうなリプランを作って、ちょっtだけ切り詰めたところでマネジメントと握ればいいんです。

「確実にできるリプランはこれこれだけど、わたしがやるのだからここまで頑張りますよ」


これも交渉術のひとつ。マネジメントの弱み=炎上プロジェクトを握るわけですから。その上、ちょっと切り詰めたプランでやり切れば評価もされる、と。