マルチベンダ体制のプロジェクトマネージャに出された立て直しの条件とは

【悲報】みずほ銀行の次期システム、デスマプロジェクトが破綻か。完成のメドなく4000億円がパー : IT速報 だってね。何か知ってる?」
「ネットで、マルチベンダ体制、NTTデータ日本IBM、日立、富士通の分割発注とか見かけたような」
「マルチベンダ体制か…。うまくいくの、それ」
「その、マルチベンダ体制の要がいるはず。たしかIRのハズ」
「プロジェクトの方式としてはそれでうまくいくのかなぁ」
「要のゼネコンがしっかりしていれば、ね」
「どこかでうまくいった実例ってあったっけ」
「これも又聞きだけど、元国営はそれのハズ」
「そうなんだ」
「又聞きだから話半分にな」
「それでいいけど、つまり、IRがゼネコンの器じゃなかったってこと?」
「そういうことなんだろう」

「これ、プロジェクト管理は普通のプロジェクト管理なんだろうね」
「しらんけど、プロジェクト管理が今時PMBOK以外はあり得ないだろう」
「じゃあ、システム開発手法はウォーターフォールかなぁ」
「要件が決まっているならアジャイルを超絶大規模で採用する理由がないから、消去法でウォーターフォールだろう」
「破綻した理由はなんだろうね」
「破綻したらしい、であって、公式に中止を言っているわけじゃないからな」
「あぁ、そうだね」
システム開発手法じゃなくて、プロジェクトマネジメントだろう」
PMBOKってこと?」
「そんなのプロジェクトマネジメントの管理手法でしかないってことはお前が一番分かっているだろうに」
「えへ、それな」
「いくら道具がよくても枯れていても、使う方が使い方知らなければただのお飾りだよ」

「もしかしたら、だれかがエンタープライズアジャイルを持ち出したりして」
「まさか」
「だって、もうあとがないんでしょ。この状況は」
「ありえないだろう」
アジャイルなら高速で開発できるんですよ、とか、プロダクトバックログの中からプロダクトを作るんですよとか」
「なんだよ、まさかアジャイルだからドキュメントを作らないとか間違ったことを言い出さないだろうな」
「えっ、だから早いんですよ、って」
「ねーよ。だいたい、JSOXでひっかかるだろう。何をもってプログラムが正しいか証明できないじゃないか」
「やっぱり?」

「どうやったら立て直せると思う?」
「立て直しは無理」
「4000億かけたんですよ。もったいないじゃないですか」
「全部捨てろ」
「それじゃ困るんです」
「全員首でいいよ」
「じゃあ、どうするんですか」
「祈れ」