システムエンジニアのキャリア対策は節目の前の仕込み


ふと、社会人になってから今年までの西暦に自分の年齢を紙に書き込んで、さらにこれまでの記憶に残っているプロジェクトや人生の節目となる出来事をプロットしてみたら、多分、キャリア上の出来事と人生の出来事が関係し合っていることに気づいたので、ぜひ、やってみることをお勧めするのです。

イメージはこんな感じですね。仕事の出来事は印象に残っているプロジェクトやキャリアのポイントをざっくりと書き出してみると良いです。


西暦 年齢 仕事の出来事 人生の出来事
2000 21 入社 社会人
2001 22 Aプロジェクト  
2002 23    
2003 24    
2004 25    
2005 26 デスマで痩せる  
2006 27    
2007 28 初PM(小さなプロジェクト)  
2008 29    
2009 30   結婚
2010 31    
2011 32 課長  
2012 33   第一子
2013 34    
2014 35 火消し役プロジェクト  
2015 36    
2016 37    


仕事の節目と人生の節目
仕事を続ける以上、仕事の節目は自分のキャリアに影響するし、生きている以上、人生の節目とあって、それが相互に作用しているのが自分の過去から読み取れるんですね。


念のために書きますが年齢はフィクションです。

西暦 年齢 仕事の出来事 人生の出来事
20xx 23 入社 社会人
20xx 25 理想の上司に出会いキャリアを意識し始める  
20xx 29   結婚する
20xx 32   第一子を授かる
20xx 38 キャリアのひとつの結果を出す PMPを取得する
20xx 40 マネージャになる  
20xx 50   書籍を出す


25歳までに理想のロールモデルを見つける
仕事の節目で一番大きいことは、25歳の理想の上司との出会い、です。25歳で部下になって、そのあと、数年もしないうちに異動になってそれ以来一緒に働く機会はありませんが、ときどき飲みながらもろもろと話し込むような間柄です。


その元上司はワタシにとって理想のロールモデルの一人です。別に上司である必要はありませんが少し身近で、でもちょっと手が届かない感じの理想の人がオススメです。私の場合はそうした人からキャリアの選択肢について教えてもらったことが仕事上の大きな節目になっています。


29歳までに人生の責任を考える
背負う責任なんて当事者になるまでは考えもしないし、自分ごとにはなりません。それを考える一つの節目が結婚かと思うわけです。なにせ、相手の人生の残りの半分をお互いに交換するようなものです。


とはいえ、いくら考えてもどうにかなるものでもなくて、覚悟だけをして、あとは走りながら考えるしかないです。今この歳になって思うのは、

「毎日、褒める相手ができた」


ということです。


32歳までに稼ぎ方を考える
ありがたいことに第一子を授かるわけですが、ここでいきなり生々しい生活について考えなくてはならなくなります。それまではDINKS(死語!)だっのが収入面でSPOF(Single point of failure)になるわけです。


一番考えたのは、冷静になればそんなシチュエーションはそうそう起きにくいのですが、給与がずっと同じだったら子供の養育費は出せるのかな、というアホなことを考えたわけです。


今のままではいかん、と。


で、考えたのは今の組織のシステムを理解すること(遅いよ!)です。あとはどうやってキャリアを上げていくか。そうしたことを考えたわけです。今の組織の仕組みと自分の現在の会社から見られている評価と。これ、辛いですけどね、やっておかないといけない。それで最短で効果的ない手段を選ぶんです。


40歳までにキャリアの武器を仕込む
PMPを取ったのは先の稼ぎ方を考えて取ったんですね。キャリアパスを考えて、どう攻めていこうかと。そこで必要なのは実績か、第三者認定のような武器です。武器がない人を他人、上司は認めにくいですから。


認めてもらう立場の人には認められるだけの理由を渡さないといけない。そうしないと認める理由が作れないので。


50歳までにキャリアの先を考える
例には書籍と書きましたが、ほかのことでもいいです。会社だけのアウトプッっとではない、別のフィールドでのアウトプットを出すことを考え、結果出していく仕込みをしておくタイミングです。これより先になると、もう、体力も思考も追いつかなくなるんですよ。


そうならないためにも、仕込みは50歳の前までにしておくんです。あとはそれを深掘りしたり横展開したり、シリーズ展開したり。


節目の前に何を仕込むか
こうやって自分の過去を振り返ってみると、節目の前にいかに先の仕込みをしておくかが大事だなぁ、と。ただ、ワタシの場合は学生時代の仕込みがゼロだったので、そういう意味では周回遅れをなんとかして追いつこうとしただけなような気もしないでもないです。


ただ、それがそうだったとしても、社会人になってから気付けたので良かったかなぁ、と思うのです。みなさんも、節目に向かって仕込みましょう。