プロジェクトマネージャのワタシが小学生のときの自分に読書感想文の書き方を教えるとしたら #ブログ読書感想文


#ブログ読書感想文 のハッシュタグを入れて読書感想文のブログを書け、とお題が出ているので相乗りしませう。


今のワタシが世界線を越えて小学校1年の頃の自分が読書感想文で四苦八苦して、投げ出して、諦めて下手なあらすじを書こうとしていたら何をアドバイスするかなぁ、と思うわけです。


まぁ、想像つくと思うのですがワタシ読書感想文との相性は良くなかったのですよ。何を書いて良いのか、どう書いて良いのかわからなかったから。それでできることは、やっつけで期限までに提出することしか出来ないわけで。その意味では、読書感想文を含めた夏休みの宿題のような

「課題は期限ギリギリになってでも終わらして提出しないといけない」


、ということだけだったかも。これとても日本的な気がするんですが。


いまの専門のプロジェクトマネージメントから見れば、QCDのDのデリバリー、つまり期限しか守っていないんですよね。


じゃあ、QCDのQは何かと言えば暗黙の期待があるわけです。課題である読書感想文のオーダ元は誰か。ステークホルダーは誰か。それを考えて、そのステークホルダーである教師の期待を想定することが必要だ、といまならわかるんですけどね。


困ったことに、そのステークホルダーである教師は個体によりバラバラな要求をもっているのでそれも対象踏まえてQCDのQである品質要求を設定することを考える必要が有る、と。


あと、QCDのQを設定する際に、デリバリーするこちらで何をゴール設定するか。例えば、賞をもらいたい、とデリバリーサイドの要件があるなら、評価サイドの教師の価値判断に合わることが読書感想文という調達仕様の回答である読書感想文に対する評価点をあげる手段になるから、そういった戦略も必要だなぁ。


ここまでを整理すると、

  教師の暗黙の要求仕様に対応する 対応しない
賞をとりたい A 期待される書きっぷりの構成を取る B 逆張りの特徴のある構成を作る必要が有る
形式だけ対応で済ませたい C そこそこの評価を得る D デリバリーのみの対応の評価


こんな感じでしょうかねぇ。なんか、入札案件の提案書の構成を考えているような気分になってきました、はい。


Dなんて完全なおつきあい入札だもの。


こんな風に読書感想文そのものに対する取り組みを捉えると、これ、人生で必要なスキルを学ぶ機会を与えられているのでは、と思うわけです。


ここで、対応するデリバリーのリソースも考えなくてはなりません。これはQCDのCにあたりますね。


リソースは一つです。書き手は小学校1年のワタシだけ。読書感想文を書く年齢により、スケジュールの埋まり具合は違いますよね。昔は遊んでばかりでしたが、いまの中学生なんぞは夏休み中部活ですもんねぇ。


好きでやっている部活ならリソースは部活に全力で投入したいでしょうから、読書感想文に回すリソースなんてゼロに等しい。さっきの表のCかDを選ぶでしょうし。高校進学で内申点が必要だとするなら、読書感想文だってそこそこの点数は必要なわけです。そうすると取る戦略はCになる。Cに必要な方式を選んでデリバリーすることが取るべき戦略なわけです。


いまなら、ネットでちゃーっと幾つかサイトを調べて、文書構成を入手して、それを意識して一旦本を読んでみる。そうだなぁ、マインドマップポストイットにキーワードを書き出すんでしょうね。


そうした構成を考えるのはオトナになってとても必要なスキルなんですよ。目次構成を考えて、そのキーワードを埋めて、アブストラクトを作る、と。あとは、読書感想文の選択した方式を雛形、パターンにして読んだ本のデータを埋め込むわけです。


これで勝つる。


さて、これ、小学生のワタシ自身に上表の「どのマスを狙いたいか」と聞いても当時のワタシには要求は持ち合わせていなかったですね。だから、そこから困って困っていたかも。


今時の子どもは、どれにリソースを割くと内申点が高くなるかを知っているからねぇ。読書感想文の内申点が高くなければそれほどリソースは割かないだろうし、いまいま内申点を上げる要素がなければ、賞を受賞して特記事項に加点を期待してワンチャンを狙う戦略を選ぶかもしれないけれど。後者はギャンブラーぽいなぁ。


結局、いまのワタシが小学生のころの自分に教えられることは、これはオトナになってから仕事で困らないためにいまから訓練していることなので、それを読書感想文をとおして演習しておこう、ということだけかもしれない。


どうなんだろう、これ。


子どもは楽しくないと苦痛だものねぇ。ゲーミフィケーションぽくできるかどうか。マインドマップポストイットに書くところとそれをパズルのように並び替えるところを遊びっぽくして教えるんだろうねぇ。


それでも書いてくれるかなぁ、小学生のワタシ。










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