「美味しいなぁ」と思えるお酒を紹介するのがプロフェッショナルの役目ではありませんか


あまりにもひどいのでツイートしたけど、これほんとひどい。

宅飲み用日本酒、これは絶対「買っちゃダメ」 | ファッション・トレンド | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準


宅飲み用日本酒、これは絶対「買っちゃダメ」というより、「これ絶対「信じちゃダメ」」だなぁ。


20台前半のころ、某MLのオフ会で勉強になったことあってね。

「この酒美味しくない」
「そういう言い方は良くないな。口に合わない、だよ。お酒を造っている人が悲しむからさ」


なるほどねぇ、と横で聞いていて思ったものです。表現ってものの見方次第だなぁ、と。MLのオフ会の普通の人がここまで気を使っているのに先の記事は専門家であるならどういった見識でものを言っているんだろうね、そう思うわけです。


プロフェッショナルなら勉強しているので知識や実践、お酒の場合は実際に銘柄を飲み比べたり、酒造メーカーに出かけたりすると思うんですね。だから、簡単には言わないと思うわけです。酒を買う、飲むという条件が人によって違うから。


なにかしら状況設定をして、こういった条件なら、「こうすると美味しく飲めますよ」と。そうしないとアドバイスにならないので。


そういえば、デカデカと酒造好適米の名前のラベルはNGらしいですが、お米で味が変わるんですよ。ぜんぜん違う。同じ酒造メーカーのお酒をお米の品種違いで並べてみると分かります。
#ちなみに、比べるときはあまり冷やしすぎないほうがいいですよ。


山田錦は、口に含めばやっぱり「山田」だし、八反錦は八反錦だし、五百万石はそれだし。


また、酵母も変われば香りが変わります。YK45(山田錦、協会9号、精米歩合45の意味)といって鑑評会(あれ、品評会だっけ?どっちかはやめちゃったんですよね)向けのお酒はコンペティション向けなので香りが良いお酒を作ります。その香りも酒造メーカーごとに違うわけです。りんごの香りがしたりね。


ここ数年は都道府県の酵母酒造好適米が出てきて華やかになっていますよね。


最初は香りの良いお酒で楽しんだら良いと思うんです。それで、飲み続けているうちに、食事と合うお酒が欲しくなりますし、飲む頻度が多くなれば値段もきになるようになりますから、そうしたらちょっと普通のお酒を試してみたらいいんです。


今はスマホがあるので瓶のラベルを前と後ろを撮影しておきましょう。なぜ裏のラベルの写真を撮るかというと、精米歩合やお米や酒造メーカーがオススメする飲み方が書いてあったりするからです。常温のままがいいとか、少し冷やしたほうがいいとか。


お酒って、高い純米大吟醸でもお燗にすると美味しいお酒があるんですね。なによりお燗にすると体に優しいですから。酸味が強いなと感じたら40度くらいでレンジでチンしてみてください。


お酒の世界が変わりますから。


結局、お酒は身銭を切って勉強しないと「美味しいなぁ」と一期一会に巡り会えないのですよねぇ。それをNGとかいっってしまってはプロフェッショナルではないですよねぇ。