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怒りをコントロールする目的と実践

「それで進捗はどうなの。何を作ったら100%なの。報告してよ」
「様式とチェックリストを作ってみてもらうようにサーバにあげました」
「それが全部なの」

「割り込んでいいですか。作る予定だった一覧かWBSを見せたらどうですか」
「どっちもでいいから見せて」
「…」

「もうわかった。作ったものを印刷して持ってきて」


これはリーダと若手や新人のシステムエンジニアの会話ならわからなくなくもないのですが、現実の世界は不可解なことばかりが起きるのです。特に、IT関連のプロジェクトでは。


二人の会話を聞いていて、さすがに「ひどいな」と思ったので助け舟を出したつもりが全焼させてしまったようです。南無…。


仕事を出している側の人の会話の声は次第に高く、大きくなるし、顔は紅潮してくる一方、質問攻めになっている人は次第に下を向くし、声も小さくなっていく。


不謹慎かもしれませんが、人物観察はとても為になります。場末のシステム開発なら怒声が上がることもあるのかもしれませんが、ここはそうした場所でもないので声を荒げると目立つのです。だから、割って入った、という理由もあるのです。


感情をコントロールする目的
ここで質問をしている側の人は、期日までに期待するアウトプットを手に入れたいと思って仕事をオーダーしています。つまり、一番の目的は、期待するアウトプットを手に入れることです。


怒りのメータが上がり始めると、感情が勝り始めますから当初の目的より自分の感情で反応することを声として発してしまいます。感情が勝ってしまうのは、感情そのものを制御できないということであり、本来やるべきことを忘れてアウトプットを得られない選択をしてしまう可能性が高いということです。


感情をコントロールすることができれば、感情が反応するままに受け答えをすることがありませんから、当初の目的である期待するアウトプットを手に入れることを優先的に考えながら行動をすることができるのです。


いかにして感情をコントロールするか
感情をコントロールするということは目的を意識しながら行動するということです。会話であれば、会話の目標が達成できる為に常に頭の中に目的を置く必要があります。質問するにしても目的に対する質問となるように質問を頭の中で組み立て、一語一句言葉を選びながら質問します。


反対に会話で質問の返答を得る際には、決して話している最中には反応せず相手が言っていることが質問に対する回答となっているか、期待する回答になっていないなら噛み砕いて再度質問をするか、追加の質問をするかをその場で判断する必要があります。何度かこれを繰り返すことで得たいアウトプットに関する情報を収集します。


外形的には、顔が紅潮しないようにすること、声のトーンを下げることです。顔が紅潮すれば体温が上がりますし、声がおきくなればトーンも上がります。こうした体の反応も自分で観察しながら会話をできるようになることが大切です。