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意思決定が変わっていく組織文化であることを知るにはベンダには時間が足らなすぎる



よく、要件定義が決まらないというけれど、それ要件定義を決められる人がいないんじゃなくて、要件を出す側の顧客の組織文化が意思決定の結果に反映されているだけだから。


顧客側の実務部隊がいて、ベンダと要件を決めようとしていても、その顧客側の中の意思決定プロセスでちょっとずつ変わっていくんですよ。大企業だと会議が3つも4つも重なっていて、それまでベンダと協議してきた案を議案としてあげると、1つ目の会議であれこれ物言う人がいるわけです。で、そうですね、と同意するか議論をするかはともかく、そうしたプロセスを経て落とし所を見つけて、一旦了解を得て一つ上の会議に出す。やっぱり物言う人が出てきて、何やら言うわけです。そうした方は経験者で情報を持っているから考慮点がたらないよ、何て言われるとそれを何かしらやっぱり取り込んで落とし所の案に修正する。それをあと数回繰り返して…となるともとのベンダと協議してきたことと違う要件になっていると。


いい悪いではなく、それぞれのポジションにいる人に聞くとその専門家としてや経験してきたら知っている組織の内情に由来する事情がわかるわけです。顧客側のベンダとやっている人たちがそうしたことまで把握しているかというと大企業であればあるほど無理ゲーなわけです。

そうした組織文化であることを知るにはベンダには時間が足らなすぎる。


だったら早く言ってよ、と言いたくなるけれど、それ、言いようがないという実情もある。


だからこそ、全権委任された顧客側のPMなり、キーパーソンなりが必要なわけですが、そうした人たちも社内に戻れば一役職でしかないから上から何か言われれば弱いですからねぇ。こうしたことのあしらいというか、きっちり詰めていくプロジェクトマネージャの力量が必要なんですけれど。どっちかというと政治力と情報戦ぽいですが。