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課題管理を軽くみてはいけない

「課題がオープンしたままだね。また、随分とあるね。これ、デッドラインはいつなの」
「もう少し大丈夫ですよ。それより、ベンダの回答が遅くて」
「それは問題だね。それで、デッドラインはどの工程なの」
「開発前には回答がないとプログラムが作れないからそれまでには」
「それさあ、目一杯引っ張っているんじゃないの」
「うっ、そう…です」
「いつまでにあると設計が終わると思ってる」
「詳細設計が終わる1ヶ月前に回答が来ると助かります」

「今日の予定は」
「作業指示と検討テーマの資料作りです」
「わかった。作業指示が終わったら、一番に課題を整理して」
「課題を整理していたら資料作りに手が回らないです」
「その資料作りもメンバに指示して」
「でも、手がいっぱいだし、自分の他に誰が資料を作れるか…」
「そうだなぁ、AさんかBさんにやらせてみてよ」
「できるかどうか」
「情報を渡しなさいな。みんな優秀だから」
「…大丈夫かなぁ」
「自分の役割をやるときが今だよ」

「それで課題だけど、課題はこれで全部なの」
「ええ、課題はこれで全部です。自分で書いているので」
「それはえらい。あとさ、経緯の欄は割と記入してもらっているけど、これも記入できてる」
「あ、はい。前のプロジェクトで書きもらして怒られたので」
「怒ってなんかいないよ。キミが困るだろうと思って言ったまで。で、どう解決したいかは、概要欄に書いてあるのでいいの」
「基本的にはそうです。仕様とかサンプルコードがあればあとはこちらでできます」
「オーケー。あ、そうそう、これ解決したい順番があるんじゃないの。課題の表示順で解決したいわけじゃないよね」
「もちろん、そうです」
「ちょっとさ、適当なところに列を追加してよ」
「こうですか」

「そうそう。それでさ、解決したい順番を入れてよ」
「1からですか。どれも優先的に解決したいんですけど」
「先方だってリソースは限られているんだからさ、こちらの意思を示さないとさ。どれもちゅと半端になってしまうよ」
「そうですか。じゃあ…1はこれ、2は…」
「因みに、どういう基準で順番つけているの」
「これが解決すると広範囲の機能の進捗が進むとか、致命的なバグとか」
「なるほど、基準あるのね…そこ、同じ番号だよ」
「あ、直します。これで終わりです」
「じゃあ、これで交渉してきていいかな」
「どこにですか」
「ベンダー」
「ええっ」
「えらい人に付いて行って挨拶代わりにこれお土産と言って渡してくるだけだよ」
「大丈夫ですか」
「大丈夫、大丈夫」

「あーもしもし、ワタシです。今お時間いいですか。ちょっと例のプロジェクトで困っていまして、ベンダーに申し入れしたくて。ええ、それで担当の役員お知り合いでしたよね。そうそう、その方。先方も気にしていたプロジェクトだと思うので、情報共有がてら、その困っていることをお伝えしたいなと。日程は合わせます。その候補の日時でいいです。アポとれたら連携してください。ありがとうございます。それでは」
「え、いつ行くんですか。私の予定…」
「いいよ、えらい人と二人で行ってくるから。その代わりと言ってはなんだけど、しっかり進めておいてね。調査不足なんてことがないようにね。えらい人の顔をつぶしかねないから。え、ワタシの。それ大丈夫。これ以上潰れないから。あはは」