就活や転職を考えているエンジニアにアドバイスになるかもしれない視点の持ち方

この時期に就活を始めているなら、もう2018年度採用で動いているということになるのかな。就活自体が遥か昔のことなので最近の事情はわかりませんが、研究室で先輩だった方の一言は就活前のワタシにとっては「そうなんだ」と内心感心したので今のでも覚えています。

エンジニアを目指す就活生向けの視点の持ち方

システムエンジニアになろうと思っている就活をしている学生さん向けに。

冒頭の研究室で就活が終わった先輩の一言は今でも覚えています。どうして今でも覚えているかというと、モノの見方という

「視点の持ち方は1つではない」

ということを強く印象に残したからです。

情報システムに携わる仕事はSIerだけの仕事ではない

標題にしたこのセンテンスが先輩の一言です。言い方はもう少し柔らかかったのは先輩が女性だったからかもしれませんし、先輩なりに考えて、就職先を決断した結果から紡がれた言葉だったかもしれません。

何れにしても、システムエンジニアという仕事はSIerの専売という職種ではないということを言われていました。

ここで印象に残ったのは、物を知らないとついついSIerに就職してシステムエンジニアになることを短絡的に考えてしまいますが、SIerが提供する情報技術を利活用するユーザ企業にも情報システムの部門が存在するという点です。

この一言により、エンジニアになる場合の選択肢が増える、というインパクトがありました。

転職を考えているエンジニアに持って欲しい視点

個人的にはブラック企業でなければ、今の仕事にストレスや不満を持っているなら所属する組織の中で別の部門や職種に変更することを考える選択肢を優先的に考えてはどうか、と思います。

ブラック企業、つまり、コンプライアンスやハラスメントで問題があるような企業であれば即、撤収する事案です。

ただし、そうでない場合は、エンジニア自身とアサイメントのミスマッチにストレスや不満が起因していることが多いのです。であれば、まずは、組織の中での異動という社内転職を優先的に考えた方がリスクが少ないです。

転職前に社内転職で自分の順応性を確認する

社内での異動は組織の規模にもよりますが、組織の規模があれば部門ごとに文化が違いますから、ある意味、プチ別会社というように捉えることができます。

この社内転職である異動では、まず、異動をしようとする際のマネージャの反応を学ぶことができます。実際に組織から離脱をする際には、それと同じような反応があると思っていても良いでしょう。
#ワタシ的には恨み辛みを言うようなマネージャならブラックに認定してもいいですけど。

移動できる場合のリスクテイクは報酬が維持できると言うことです。ポイントは、先のマネージャの反応を学べることと異動した先での自分の順応能力、新しいアサイメントに対する思っていたとおりにパフォーマンスを発揮できるかどうかをリスクコントロールしながら得られると言う点です。

更に言えば、コミュニケーションコストを転職よりは桁違いに低減することができる、と言う点があります。少なくとも同じ組織内であり部門が違うのですから、転職した場合のコストとは、全員が全く知らない人と一から対人関係を作り上げなければならないコストと比較すれば桁違いです。

ワンクッション入れてみて、それでもダメであれば外に出てもいいのでは、と思うのです。もちろん、そうしたことは覚悟の上でであれば、積極的に実現したい技術を学び、発揮できる組織に移ることを躊躇する必要はないでしょう。