読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

みずほ次期シスの今後のスケジュールを考えてみたが…

みずほの次期シス、完成するんだ…がこのニュースを見て思った正直な感想です。いい話なら、何も連休の谷間に流さなくてもいいのに、わざわざ狙ったように公表するのは何かあるのかな、と思うけれど。

で、短いニュースだけれどよく見てみると…

this.kiji.is

 

第一勧業、富士、日本興業の3銀行が2000年に経営統合して発足したみずほグループのシステムは、2度の大規模障害を経て、初めて統一される。運用開始は来年度以降になるとみられる。

引用 https://this.kiji.is/232156120851988483

 

ん?「運用開始は来年度以降になるとみられる」とアルよ。あれと思って前を見たら

みずほフィナンシャルグループ(FG)が開発中の次期システムが今夏に完成する見通しとなったことが2日、分かった。

引用 https://this.kiji.is/232156120851988483

と、まだ完成していないが見通しは立ったので公表したようです。

さて、来年度以降に開始される運用までのスケジュールはどうなっているのかなということに興味を持ったので妄想してみましょう。

ケーススタディを気軽にシミュレーションできるのでいいですね。

どうせやるなら当事者の統括プロジェクトマネージャになったつもりでやらないと意味はないですけど。

想定する今後のスケジュール

重要なキーワードをニュースから拾いましょう。とは言え、拾えるキーワードは2つしかありませんけど。

・今夏に完成する
・運用開始は来年度以降

この2つの情報のうち、時間のマジックが含まれていることに気づいたでしょうか。

それは「年度」です。運用開始を来年度以降としています。来年とは言っていません。つまり、年なら1月からですが、年度始まりは4月から開始するのでその差が3ヶ月のディレイを生むのです。

 

f:id:fumisan:20170504095036p:plain

 

今夏に完成する見通しが立ったので今回の発表を判断したと思われますが、翌年度、つまり、2018年度以降に運用開始するまで何をしているのでしょうか。

システム開発の完了月

開発は今夏です。夏は6月から8月ですから8月中には総合試験が終わるということが想定できます。

システム移行の時期

さらに2018年度以降に運用開始をするとしています。そこで考えなければならないことは現行システムから次期システムへのシステム切り替え、システム移行のタイミングです。一般的に年末年始、大型連休(まさにこの時期ですね!)です。

 

f:id:fumisan:20170504101422p:plain

 

2018年度以降で最短の切り替え時期は、2019年度の大型連休となります。そのあとは2019年12月から2020年1月の年末年始でしょう。

2020年のオリンピックイヤーの年初でシステム切り替えをしてロールバックするわけにもいかないので2019年春の大型連休が最有力です。ただ、移行期間の日数によっては他の連休が候補になっていると想定されます。

 

完了からシステム以降までに何してる?

今夏に完了する総合試験(想定)からシステム移行の間に何をしているのでしょうか。開発中の次期システムの開発の定義が不明ですが、ベンダーの開発であれば総合試験が妥当でしょう。

 

f:id:fumisan:20170504095053p:plain

 

とすれば2018年度以降に次期システムの運用を開始するまでに間にやることはたくさんあります。最初に挙げられるのは運用テストです。その運用テストは、業務運用テストと思いたいところですが、システム運用テストも含まれているかもしれません。

その運用テストにはエンドユーザを巻き込まないと切り替えた初日から業務が混乱することは必須です。エンドユーザもメガバンクですから国内本店系とある地域の支店だけ、というわけにもいかないでしょう。さらに言えば、本来であればシステム間インタフェースのテストで対外システムを持つ先方である企業や団体をどこまで巻き込むかも判断しなければなりません。確か、銀行系は日銀と繋ぐ必要があったはずです。

運用テストの途中から移行準備に入る必要もあります。移行設計自体は設計行程中から着手していると思われますが、いよいよデータバックアップなどの具体的な作業が入ってくるでしょう。

運用テストのリスク

試験工程を進捗するに従い、人員の絞込みが始まります。業務運用試験に入ると運用試験のサポート要員だけに極端に絞られます。でも、残されるのは全体を把握しているリーダクラスやトラブル対処のスキルを持つ技術的に高いメンバだけが残されるのでSIerとしては辛いところです。

そんな人員で業務運用試験に突入するとエンドユーザから仕様変更や不具合報告が上がるようになり、残された要員では対応できないくらいにボリュームが上がることが想定されます。ソフトウェア品質がプロジェクトの品質目標をクリアしていれば残した要員で対応できるかもしれませんが採取したメトリクスが正しいかどうかはある意味ここで試されるのですよね。