プロマネを育てる プロジェクトマネージャ候補

プロジェクトマネージャの候補はだいたい本人がいない場所で選出されるものです。なぜなら、プロジェクトマネージャ候補の上司であるマネージャが勝手に選ぶから。

そのマネージャも多くは会社の育成方針などでプロマネを育てろと上から言われて機械的にやっているだけです。多くのマネージャは。

一部のマネージャはエンジニアごとに向き不向きくらいはみているけれど、長期的な視点で現行世代、次世代、次々世代とエンジニアを捉え育成しているマネージャは希少です。

稀に自らプロジェクトマネージャをやりたいとい勇敢な若者がでてくるけれど全体のエンジニアのパイで考えればレッドデータブックに載るくらい僅かです。

考え方を変える

プロジェクトマネージャ候補であることを告知され、知ってしまったら、まずは逃げられないので諦めることが肝心です。そんなところに労力を使ったり、これから何が起きるかわからないし、自分でコントロールできないことについて時間を使うことはプロマネの感覚から言えばコストの無駄です。

アプリやインフラのエンジニアに比べ、ゴールに到達するために、deliverablesを最短ルートで得るために何をすればいいか、そのためには何が必要かという判断思考に変えることが必要です。

思想を作る

プロマネとしての思想を作ること。思想とは考える基準です。ここでの思想はピボットを繰り返すことを前提とします。より良い考えを取り入れることにより今まで以上に合理的に完了するならピボットしなければなりません。

この思想は基準ですから行動の軸にもなります。こうしたものを持っていないプロマネは、意思決定の都度判断基準を作ることになり、プロジェクトチームからするとくるくる変わるプロマネとしてみられます。

武器を揃える

プロマネ候補になった以上、仕事はプロジェクトマネージャのキャリアパスに乗ってしまっているので、プロジェクトマネージャとして必要な道具を揃えておかないといつも猫パンチだけで戦わなければならなくなります。無防備極まりないです。

武器には、プロジェクトマネジメント手法、システム開発手法などの方法論や専門性のある業務ドメイン知識、開発ツール、チーム運営手法などがあります。これらを全て網羅するのは無理なので、所属する組織の事業で必要なものをエンジニアのときから意識して使い方を習得するのです。

また、知っている人を知っていることも困ったときに頼れるので必要なことです。

楽しみ方を見つける

プロジェクトがスタートしたらその週から成果を出していかないと予実は解離を始めますし、先々を読んで手を打たないと場当たりな対応になってしまいます。まあ、日々何かが起きるのがプロジェクトと言われますが、そうしたことがないようにする、平常運行できるプロセスを作り上げるのもプロマネの仕事です。

そうした平常を作る上で、プロジェクトマネージャ自身がslack、余裕を持っていないとそうした動きはできません。

そのためにはプロマネ自身がプロジェクトを楽しめる何かを見つけられるスキルを身に付けることが必要です。

それはプロジェクトの中で見つけてもいいし、仕事の外で見つけてもいいのです。