目的を持ってミーティングに参加すると自然とリーダシップを発揮できる

とある会社へ訪問したあと懇親会をすることになり席に座ると先方の中堅の方が横に座られたのでした。

このような場のときには、隣になった方の経歴を尋ねてみたり、会社のある地に来られてどのくらいになるのかなどからネタを振ることで相手に話してもらうことで話の主体者になってもらいながら、情報を自ら漏洩していただけるのでとても楽に情報を終えることができます。肝心なことは、先方主体であるという点です。

そうこうしているところで、中堅の方がこんな質問をしてきたのでした。

「今日の打ち合わせで僕は○○さん(ワタシのこと)がリーダだと思っていました」

ワタシがミテーィングの仕切りもファシリテーションも合意形成もしていたことは事実なのでそのように受け止められても仕方がないし、現実的にその通りなのです。

ミーティングの目的が役割となる

実は、ミーティングに同行したメンバは、あと4人いたのです。4人いたけれど、そのミーティングのためにわざわざ高い旅費を掛け、大勢の人数で行ったのにはミーティングの目的があったからです。

それでも、5人の中で目的を持って活動していたように見えたのはひとりだった、ということなのでしょう。そのうちの3人は立場があっての参加だったので冒頭の中堅の肩から見ると、3人はオブザーバーとして映ったかもしれません。そうするともうひとりいた同行者はなんのためにミーティングに参加しているのかわからなかったかもしれません。まあ、ワタシも何しにきたのかなとは思っていましたが。

中堅の方の見方は正しくて、ミーティングへの参加の目的により、役割があるということです。

ミーティングへの成果を得ようと思えば、ファシリテーションをすることで場の流れを作り、得たい成果を得られるようにガイドします。得たいものを得られればそのミーティングは高い旅費を掛けても行う価値がある、ということを言い切ることができるようになるのです。

ミーティングの目的が参加者の行動を制御する

目的を達成しようとすると目的として設定した成果をいかに得られるかを考えるようになります。

質問のスクリプトを事前に用意していても想定していたようにはディスカッションは進まないものですから、話の流れを見つつ、スクリプトの順番を入れ替えてでも聞きたいこと、引き出したい意見を話してもらわなければ結果に繋がりません。

目的をもち、事前に準備しておきつつも、ミーティングの流れを壊さないように構成を組み立てることを何度もしながら時間内に収める。

こうした行動をするのはミーティングでの目的を達成しようとする意思が参加者に働きかけるからです。目的を達成するために最小の労力で最大の効果を得るために。

 

まあ、もうひとりの人は一体どんな目的を持っていて、どんな成果を得たかは定かではないのですが。