一生エンジニアでいるために

システムエンジニア35歳定年説が本当であれば、すっかり定年済み、と表記したほうが良いのかもしれません。実際に、プログラミングなんていつが最後だったか…。幸いにもエンジニアの仕事はプログラミングばかりではなかったのでこの業界に残り続けていますが。

35歳定年説を回避して、30年近くエンジニアを続けていられるのは実は35歳前からちょっとづつあれこれ興味を持ったことを続けているからだろうな、と思うのです。では、どんなことをして、35際定年説の世界から逃避しているのかということを。

若手の意見を取り入れる

中堅に入ると次第にあれこれお小言を言ってくれたり、窘めれくれる人が減ってきます。先輩たちもあまり何も言ってくれなくなるのです。

そりゃそうです。いい歳した大人にあれこれ言う人は変わり者です。ものを言う人より、あの人はこんな人なんだねぇ(残念)みたいな感じになっていきます。だって、余計のことを言って揉め事を増やしたくないですもの。

その点、若者はまだ世間にすれていないので色々と思ったことを口に出してくれます。こちらの年齢が上であると言う関係性もあって、「これ、どう思う」などとネタを振るとセキュリティの設定が甘いのであれこれ答えてくれる、と言う構図の上で、こちらが気づいていないことを気づかせてくれるのです。

ありがたい。

ありがたいので、「なるほど。ありがとねー」などと感謝を示しつつ、内心、自分で気づいていないことを指摘していただけたケースでは内心焦りながら平静を取り繕うわけです。

毎日続ける

仕事で、システム開発で学んでいることはバッチ処理は続かないし、エラー発生時にリランするのは面倒だ、と言うことです。

ですから、自分の技術習得やスキルの伸張は毎日コツコツと積み上げることです。

愚かだとわかっているのは週末にまとめてやろうとすることです。機会を1度にせず、5日でも7日にでも、とにかく機会を自分で作る習慣を持つことです。

ウォーターフォールでも朝会をやって昨日の実績を確認する、今日の予定を確認することを勧めているのは、進捗は毎日見ておかないと変化に対応できないからです。

アウトプットする

インプットばかりしていては、単なる物知りで終わってしまいますし、何より成果が見えないので続けられません。

人は褒めてほしい生き物ですし、エンジニアは際たる生き物です。

世間に向かってアウトプットすることは恥ずかしと思うかもしれませんが、世間のエンジニアは寛容です。アウトプットした経験があれば、自分もそう思っていたよとか、それは気づかなかったね、などレスポンスが返ってくるのです。

アウトプットするためには、まず自分に何がアウトプットできる価値あるものがあるかという自己の価値の棚卸により伝え、伝わるものを再認識しなければなりません。

最初は自己満足でもいいですが、続けるためには他の人もやっているけれど、ちょっと違う点を探して見ましょう。より実務であればあるほど、関心を持っていただけるので。

標題はごく当たり前で普通過ぎるかもしれませんが、こうしたベーシックなことが実はエンジニアとして生き続ける一つの方法だったりするのです。