スピーカーは何度もスライドを直す

カンファレンスや組織のイベントで興味のあるテーマであれば参加申し込みして何かを学ぼうとするのはエンジニアとしての性というか宿命というか、もう無意識に申し込んじゃいますよね。

 

とはいえ、SIerのエンジニアだったりするとなかなか業務を抜けて出かけて行くのは色々障害があるのか、それともインプットなくてもやっていけると勘違いしているのかな…まあ、後者はいいや。

 

それで、タイトルの話題に触れるわけですが、カンファレンスでもフェスでも組織内の成果発表でもいいのですが、スピーカーになったら公園まで何をしているかといえばひたすらスライドを見直したり直したり、みたいな感じじゃないでしょうか。

 

何度もスライドを見直しするし、修正もするために背景や裏付けを調べ直したりするのでスピーカーが一番学びが多いです。

 

聴講者に比べて段違いで多くの学びがあるというか、学ばなければならない状況に追い込まれるというか。スピーカーも人の子ですから。自分の経験から言っても、失敗したくないわけです。大勢の前でひとりでパフォーマンスするので。

 

外部での講演なら公開されるのが前提ですし、公開されればインターネットに後生大事に晒されるので。やる時にはそこまでは考えませんが冷静になれば、講演は顔出しするのでとてもプレシャスで場合によっては黒歴史になるわけで。

 

是が非でも成功したい。成功=聴講者が満足して、学びを持って職場に戻って何かしら使ってもらう。そこそこネット上で「使えた」なんて言われると飛び跳ねるくらい嬉しいんですよ、スピーカーなんて。

 

なので、スライドは直前まで見直しをするし、質問があったときに答えられるように調べ物をしたり。何度もスライドは直します。

 

そういう行動をするのは失敗したくない=お土産を持って帰って欲しいですが、有償のカンファレンスだったら、対価に見合う内容になっているかも気にします。価値判断は聞いてもらって判断してもらうしかないのですけれど。

 

最近のカンファレンスは複数トラックあるので、スピーカーは実は隣のスピーカーとも競争をしているのですよね。隣のスピーカーがその分野で著名人だったり、最新技術系の発表だったりワークショップだったりするとエンジニアはそっちに流れますから。バラエティに富んでいるセッションの中で聴講者がいなかったら…だって思うのです。

 

まあ、コントロールできないことに思考のリソース使っても時間が無駄なので結局スライドを直し、ひとりでもいいから参加して欲しいと願うのですが。

 

 そして聴講者がいてほっとしてあっという間にタイムアップに。で、終わったら終わったで…。