20代エンジニアに足らないものと30代エンジニアに足らないもの

もう一生分のブクマとスターをいただいたのではないかって思うくらいにエントリを読んでいただいて大変ありがたいことです。セミ・エンジニアって多いいんだなーって思いました。(ニッコリ

さて、このブログ自体はワタシ的にはいくつかの目的を持って書き続けている(一番やりたかったことは実現できた)のですが、そこそこ長く連続で書いてはポストしていると、たまーにそこそこのアクセスがあることがあるくらいで、ほんとびっくりでした。

ご存知のとおりこのブログでは、エンジニア、システム開発、チームビルディング、育成とITの中でもコードでもフレームワークでもない、プロジェクトマネジメントに偏った感じのテーマを扱っています。

はてブがそこそこついたエントリの後のエントリ以降も同じようなものをかければいいのですがセミ・エンジニアネタも通勤の途中でいくつかの出来事が繋がったから書けたのでそうしたことがないと同じようにならないでしょうし、無理に繋げても面白いかといえばそんなことにならないところに物書きの面白さがあるんですよねぇ。

多分に2700超のエントリを見返せば車輪の再発明的なテーマを捉え直して書いていることが何度もあるし、途中まで書き続けて気づいてやめたとこも何度もあります。車輪の再発明的なエントリになったとしても歳によりテーマの捉え方も変わるし、経験をへて解釈も変わるし、切り口なんて一番変わるかもしれないです。

そいううこともあって、毎日書いていると書きたいテーマが見つけられればそれでいいやって感じです。こういったことはあまり考えても仕方がないし、タイムボックスの中で書くことで瞬発力を鍛えられるというか、老化しないように維持をするための管理プロセスのようなものなので。

20代エンジニアには時間が足らない

誰かに尋ねられれば、エンジニアであればこそ、確かに20代、30代で様々な挑戦をした方が良いと答えるでしょう。まあ、今のスタンスは直接的には言わないですが、メンバに対してなら去年よりスキルでもスキルレベルでもいいから向上してね、そうしたら花丸つけるよということにしています。

まあそれは、手段はOJTでもOFFJTでもいいから勉強して実践力を身につけて、ってことになんですけどね。

そうした言い分の半分は過去の自分への自戒が含まれていますけれど。色々考えていたらエンジニアは好きに育てばから頑張れと支援すると伴走していて気づいたら1周して元に戻って、エンジニアが成長するための挑戦を周りが押し付けるものどうかと思うようになりました。

今の20代、30代のエンジニアは学ばなければならない技術が多すぎるような気がしますし、それを学ぶためには時間が足らなすぎると思うのほどの情報があるのです。そこに思い至ったとき、そうしたことが若い世代のエンジニアは効率的に失敗のない選択を志向せざるをないのではないかと思うのです。だから、

「これ覚えて役に立ちますか」

なんて聞くんですよ。若いエンジニアも必死なんです。ワタシ達の年代のように時間がない。

そんな20代のエンジニアの挑戦とは技術の広さを知り、30代以降の自分の専門を見つけるための挑戦なのではないかと思うようになりました。

もちろん、お仕事で取り扱う技術を極めるのも一つの選択ですけれど、新人SEとして配属されて6年も大規模システムの維持管理(新規開発でも再構築でもない)にいたら、そこで学ぶ技術や担当する技術領域(アプリなのかインフラなのかなど)しか知らないのですから自分の持っている特性を活かしきれるかどうかの判別ができるわけがありません。そうした環境に慣れてしまうと実は自分の性質(生まれ持った性格や経験で習得した性質)とは合っていないお仕事をしているかもしれないのに気づくことさえできないんですね。

そうした性質とお仕事の適合性について考え至る様になったのは、ある場での議論を見守っていて参加者の発言をずっと聞いていたときの最後のまとめの意見を求められたときでした。その場でお話ししたことは、

「今アサインされているお仕事がエンジニアとして貢献できているかどうかは複数の技術領域を経験しないと自己評価できないのではないか。それを組織が恣意的にアサイメントし直し時期なのではないか」

というメッセージです。

30代エンジニアには露出が足らない

30代のエンジニアは20代で経験した範囲で自分のこれからの専門性を選び進みつつ、役割としてのロールをレベル上げに挑戦する時期だと思いってます。30代は、20代で覚えた仕事の終わらせ方、技術の習得の仕方を基礎に、技術スキルを伸ばす挑戦を続けることと仕事に対する取り組みなど定性的な基礎的スキルを開発するための挑戦する時期なのです。

特に基礎的スキルは、基礎的スキルは必要とされなかったり、騒ぎを起こして管理される側から管理する側にスイッチする場面展開の年代だと思います。スイッチしつつも、技術リーダとして、専門家としてもキャッチし続けなければならないので大変ですが最後の体力がある年代もあって一番仕事ができる体力を消費する年代でもあります。

でも、その先はそうはいかないのです。

だから、この30代で40代、50代、おぼろげに60代の定年までを考えてキャリアを自分で選ぶ年代でもあるのです。

だから、30代から人の前に立って仕事をしたほうがいいのです。やりきれば失敗ではありません。やりきれれば。それが難しいから人は躊躇するのですけれど。ただ、そこを乗り越えないと後の40代、50代の選択肢がガクッと減ってしまうのです。

人前に出るということは組織の看板を背負う(エンジニアは専門家なので新人からそうなのですけれど)ので自分の広告をしているとも見ることができます。そうした組織の外へいかに露出するかをこの30代で考え、対外的にプレゼンスを持てる活動したほうが良いです。

 

50代エンジニアになると睡眠する体力が足らないです。はい。