Re:ゼロから始めるエンジニアの組織改革

文句を公然と言うエンジニアはときどきいますね。大規模プロジェクトになると1人くらいいますね。そう言うエンジニアは時と場所を選ばず、プロジェクトのコミュニケーションツールに別の会社のエンジニアが入っていようが気にせずに文句を垂れ流すのですよねえ。それ、別の会社のエンジニアから見たらどう思うかとか考えないんですよねぇ。別の会社のエンジニアの立場になれば、そんなのそちらの会社の中でやればとか大変ですねーとか思うわけです。

そう言った不平不満じみたものは、多くはコミュニケーションがプロジェクトチームの中で成り立っていないから起きるのであって、コミュニケーションは相互で意思伝達するものだから、不平不満じみたことを言っているエンジニアも実は原因の1つになっているのだけれど、大体は気づかないで子供が気を引こうと泣いているようなものです。

こうした事象は組織においてトラブルのようなもので、煙が立ち上がってしまったのだから炎上する前に適切に消火しなければならないですね。

多くは、上司が呼びつけて士気に関わるからとか色々理由づけをして諌めるのですけれど、これじゃ次もおきますね。ただ、みんな見えないところでガス抜きをやっているので。

チームの中で意思疎通が上手くいかないのは組織の文化がそうした意思伝達方法を好んでいるからです。組織の文化は組織の価値判断により醸成されるものですから、それが気に入らないと言って変わるものじゃない。

これ大事。

じゃあ諦めるのかといえば、そんな後ろ向きなこともしなくていいと思いますよ。エンジニアが組織の意思疎通なり、価値観を変えていきたければ変えられる権力を身につけることです。

エンジニアにとって権力とは裁量を持つことです。まあ、エンジニアに限りませんけど。何れにしても裁量を持つためには相応のロールにたどり着く必要があるのです。

気に入らないから正面から文句を言うのは今時小学生だってやりません(ほんとかな)しアニメならそんなシナリオ通りません。

エンジニアが裁量を持つためにどうしたらいいか。これも単純なことでビジネスで貢献すればいいわけです。エンジニアがビジネスキーパーソンであれば、相応の裁量がビジネスと共にお鉢が回ってきます。稼げる人を組織は抱えるので。

プロマネ、プロダクトマネージャ、アーキテクトと前面に立つエンジニアのロールについてビジネスを作ることで裁量を手に入れるのです。裁量で自分の世界観を作れるようになったら始めましょう。

文句を言いたかったことを解消する施策を。裁量の中で、ビジネスを引っ張っているうちは誰も気にしません。小さな試みから始めるのです。小さな試みと小さな成功を積み重ね、裁量の範囲での世界の中でフォロワーを作るのです。そうですね、パーティを組む。元々集められたチームメンバを施策のフォロワーに変えるのです。

あとはじわじわと布教活動というなのクエストをするのです。

 

と書いているとこれ転生モノのラノベと一緒だと思い当たるなど。でもねぇ、今ある組織は今の価値観でできているからすぐには変えられないんですよ。変えるのは変えたい範囲での裁量を持つロールに立つ人なんですよ。世界観を変えたければ、転生ものの物語の主人公を演じないといけないのです。パターンとしては何度も立ち上がらないといけないのは現実もラノベも同じですけど。